酒と煙草と男と女~禁煙やめました~

エッセイ

「うまかった」

 頑張ったあとの煙草はこの上ないほどうまかった。

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 令和5年10月15日。

 わたしは周囲に言いまくっていた「禁煙宣言」を撤回し、「煙草研究家になりました」と言った。

 そうしてわたしは、職場にあやしいバッグを持ちこむことになった。

 バッグの中には、このようなものが入っています。

  • ビンに入れた煙草の葉
  • 煙草の葉を入れる用の湿度計が付いたビン
  • 煙草の葉
  • 煙草を作るための紙
  • 煙草を作るためのローラー
  • ウェットティッシュ
  • マッチ
  • フィルター2種
  • 紙巻きたばこ用のフィルター2種
  • ペンライト
  • ピンセット
  • 先輩特製の手作りフィルター
  • なんか買ってみた甘い煙草
  • パイプ
  • のど飴2種
  • なぜか新ビオフェルミンSプラス錠

 です。

 先輩曰く、「精製水」と「めんぼう」が必要らしいです。

 買わなくては!

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 そうして、わたしは、禁煙をやめるとともに、「煙草の研究家」となったのでした。

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 煙草を、吸うか吸わないか、でいうと、

 吸わないほうが、いいに決まっています。

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 体にも、お金にも。

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 なぜわたしは禁煙できなかったのだろうかと自問自答すると、

「いやだっておれ、煙草好きじゃん」

 となります。

 煙草が好きなのです。

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 子どものころから、好きでした。

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 子どものころから吸っていたわけではないですが、

 父親が吸っていたセブンスターの香りが好きで、まったく嫌いじゃなかったのです。

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 大人になり、(本当ははじめて吸ったのは15歳くらい)自分が煙草を吸うようになって、さまざまなエピソードがありました。

 禁煙も何度もしました。

 お金がなく、でも煙草を吸いたくて、道に落ちていた「しけもく」を拾って火をつけて吸ったこともあります。

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 わたしは、煙草が好きなのです。

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 他にも、いろいろ、ありますよ! (杜仲茶のはなしとか)

 そんなわたしも、バセドウ病にかかってしまい、

 ある日、仕事中に呼吸困難になりました。

(それはいいすぎ)

 息切れがひどくて、普通に呼吸ができなかったのです。

 動悸はひどくないですが、半分パニックになっていて、まともに仕事ができませんでした。

 その日は早退し、翌日は代行を立ててお休みしました。

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 そこでわたしは、「禁煙」することを決意したのです。

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 ところが、

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 やめて、ない、

 です。

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 いろいろやってはみました。

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 一応、禁煙は続けていました。

 泣きもしました。

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 それでもわたしは、戻ってきて、

 さらに戻ってきただけではなく、「更なる高み」を目指すようになったのです!!!!!!!!

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 ああ、話が「煙草」のことだけになってしまいそうだ。

 今日のタイトルは「酒と煙草と男と女」だった。

 酒についても語らねばならないし、

 男と女についても語らねばならない。

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 ああめんどくさい。

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 ちょっと、「夢」の話をしよう。

 夜寝ているときに見る夢だ。

 昨日、こんな夢を見た。

「ケツ」だった。

 女のケツだった。

 短いTシャツを着た若い女(知らない女)が、下半身を裸にしてオレの前に居た。

 女はなんかを言っていて、体を動かしていた。

 ちょうど、おまんこ(性器)が見えそうになったので、わたしは(オレは)目をそらした。

 夢でも「理性」はあるのである。

 ※ちなみに、なぜだか3日前くらいにも裸の女のケツの夢を見た

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 場面は変わり、

 出産の場面になった。

 出先で、誰だか知らない若い女性が破水した。

 病院もないし、救急車も来ない。

 女は担架のような地面を転がる板みたいなものに乗ってこちらにやってきていた。

 下半身は裸であり、膣からは子どもの頭が出ていた。

「凝視してはいけない」と思ったわたしはやじうまにはならなかった。

 が、

 なぜだか一部始終を見ることになった。

 なんとその場に医療を志している若い女がいて、

 その出産を手助けしていたのだ。

 看護師か何かだったのかもしれない。

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 不思議な光景だった。

 その、(看護師としよう)。

 その、看護師は、なんとその妊婦の肉体を斬ったのだ。

 何番なのかはわからないが、腰椎よりも上、3つくらいのところを斬った。

 斬って、胴体を引っ張った。

 イカのワタをとっているような感じだった。

 すると、妊婦の「肺」が見えた。

 その肺はボロボロになっていて、

「あ、この妊婦は喫煙者だな」とわたしは思った。

 そして、体の中身を引っ張って赤ちゃんを取り出したあとにまた体の(中身)を戻したのである。

 大腸も小腸もよく見えた。

 ※夢なので、なんでもありなのである。

 こんなこと、現実にはありえないし、体の構造がまったく違う。

 だが、とても面白いものを見れた。

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 ところで、ひとつ言っておくが、最近のわたしは性欲がない。

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 連続して裸の女のケツの夢を見たが、勃起もしなければ、夢精もしていない。

 欲情さえしていない。

 不思議である。

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 なぜ、特殊な出産の夢を見たのか、

 は、謎であるが、

 特殊な「肺」を見たのは「禁煙」をしていたせいだろう。

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 でもどうして「女」が出てきたのだろう。

 そこが不思議である。

 わたしは「いま」「女なんてどうでもいい」と思っている。

 ほんとうにどうでもいい。

 男も女もどうでもいい。

 恋愛とかどうでもいい。

 フィクションで見るのは面白いが、自分とはまったく関係のないことだと思っている。

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 せっかく、裸の女の夢を見たのにだ。

 もったいないのか、そうでないのかわからない。

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 ああ、そういえば酒の話もしなければならなかった。

 が、めんどくさくなってきた。

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「禁煙」から「煙草研究家」になったことと、

「謎の夢」が面白かったので、

 それだけにしておこう。

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 今日はよく頑張ったと思う。

 頑張ったあとの、煙草が、

 とてもうまかった。

 

 たとえそれが幻想だとしても。

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