あなたは満足してますか?

メッセージ

 いま、部屋の片付けをしている。数日間かけてしていて、その最中である。

 部屋の片付けをしていたら、引き出しの中に、日記に混じってこんなものがあった。

 ノートです。

 このノートは、わたしが本を読んで感銘を受けたものを書き残してあるものです。

 パラパラとめくって、「ああ、そういえばこんな文脈あったなあ」と思い出す。

 その中に、こんなページがあります。

 これは、小説『村上龍映画小説集』の中の文章。写真から読み取れますか?

 一応書いてみます。

 ーーいい? 本当は誰だって行くところなんかどこにもないわけじゃないの。
 そんなことを考えずにすむような何かをあんたは捜さなきゃいけないわけでしょ?
 行くところがあるっていったって、たいていの人は、それは用事があるだけなのよ。
 そこへ行けと誰かに命令されてるのよ。兵士から大統領までそれは同じだと思うわ。
 あんたのことを、逢わなくなってから徹底的に考えたの。あんたに才能があるかどうかなんて知ったこっちゃないけど、あんたは用事のない生き方をする人だな、と、思ったのよ。
 それをやってれば、どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい。
 それができなかったら、あんたは結局、行きたくもないところへ行かなくてはいけない羽目になるわけよ。ーー

 です。

 最後の、「それをやってれば、どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい。それができなかったら、あんたは結局、行きたくもないところへ行かなくてはいけない羽目になるわけよ」というところがぐっときます。

 どこにも行かなくて済むっていうものを見つけなさい。

 それができなければ、

 行きたくもないところへ行かなくては行けない羽目になる。

 ーーー

 わたしはいま、休業しています。

 理由は精神的な持病の悪化です。

 おそらく仕事でのストレスが原因ではないかと思います。

 この休みのあいだ、わたしは「仕事」や「生き方」や「人生」について考えました。

 まるで棚卸しでもしているかのように、ひとつひとつ考えていました。

 わたしはきっと、今の仕事を「続けたくない」のだと思います。

 好きな仕事ではあったけれど、仕事を通して、イヤなことが増えて、そのイヤなことが、「好きな気持ち」を上回ってしまったから、もう、「行きたくない」のです。

 それを「逃げ」だとか「甘え」だとか、大人の人は言うのでしょう。

 きっとそのとおりだと思います。

 でもわたしは、ずっと、「自分の生き方」について考えてきました。

 幼稚園のころからずっとです。

 わたしは、わたしの本音は、自分の好きなことをして、好きなことだけをして生きていきたい。

 そう思っているのではないかと、わたしは思います。

 どうしたらそれが出来るんだろうって、ずっと考えて、トライして生きてきました。

 マンガを書いて、小説を書いて、バンドを組んで、作曲をして、発表したりして、起業の案を練ったり、何かを発明してみたり、いろんなことをしてきました。

 学校を卒業してから20年になります。

 20年経っても、わたしはまだ、自分の好きなように生きてはいません。

 このままだとイヤだな、と思います。

 このまま、行きたくもないところへ行かなくてはいけない人生なんてイヤだなと、心から思います。

 大人たちは、わたしを「普通」へと導こうとします。

「仕事とはそういうものだ」とか、「人生はそういうものだ」とか「自分の好きなことは趣味にとどめておけ」とか、そういうことを言ってきます。

 でも、わたしはこう思います。

 一体誰の人生ですか?

 わたしの人生です。

 だれも、わたしの人生の責任なんて取ってくれないし、代わりにもなれない。

 わたしは、わたしとして、生きていきたい。

 そういう、わがままを通しているので、たくさんの人に迷惑をかけています。

 そのことは、とても申し訳ないと思っています。

 それでもわたしは、わたしの道を歩んでいきたいのです。

 先日、長編の小説を書き上げました。

 出版社さんに送りました。

 返事待ちです。

 それが、採用されれば、わたしは、ひとつの「区切り」をつけることができます。

「未来」も見えてきます。

 20年掛けてきた努力が報われたのだと思います。

 でも、採用されなければわたしはきっと大きなショックを受けるでしょう。

 社会に対して失望してしまうかもしれません。

 でもたぶん、わたしのことなので、飽きずにトライし続けるでしょうけど。

 誰かさんのように……。

 さて、タイトルにもどります。

「あなたは満足していますか?」

 あなたは、あなたの人生に満足していますか?

 社会はとても厳しく難しい。

 それでも、わたしは、あなたがあなたの望む人生を歩んでほしいと思っています。

 わたしも、わたしの望む人生を歩んでいきたいです。

 一緒にがんばりましょう。

 おわりです。

 

 

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