お茶でもどうぞ

雑文

 昨日はミカンとキウイを収穫しました。

 はさみを手に取り、チョキンチョキンと枝からミカンを採っているときに、「あ、なんもしてねーな」と思いました。

 我々は、何もしていないのに、ミカンがちゃんとできていて、それを収穫している。

 まさに天の恵みだと思いました。

 ありがたいことです。

 最近の私は、のんびりと日々を過ごしています。

 秒刻みのスケジュールをこなすビジネスパーソンからしたら、私なんかは動物園のナマケモノのように見えるかもしれません。

 本当に、のんびりと過ごしています。

 私は、時間に追われるのが嫌いです。

 忙しいのもあまり好きじゃない。

 とにかくマイペースでやりたい人です。

 なので、スケジュールは余裕を持って組んでいます。

 例えば出勤時間ですが、家から職場まで車で40分くらいの距離です。

 ですが私はそこに30分くらいの余裕を持って出かけています。

 いつも職場の近くのコンビニに寄り、缶コーヒーを飲んで、一服することが、私の習慣になっています。

 心に余裕を持つことはとても大切で、そうすることによって、出勤時、不安に駆られることはまずありません。

 遅刻したらどうしようとか、渋滞に巻き込まれたらどうしようとか、お腹が痛くなったらどうしようとか、そういった心配がないのです。

 現に、渋滞に巻き込まれたこともあるし、途中でお腹が痛くなったこともありますが、余裕を持って時間を組んでいるのでそれで遅刻することはありません。

 なので私はいつも、車の中で音楽を聞きながら悠々自適に考え事に耽っています。

 仕事の組み方もそうで、私はひとつの仕事が終わったら必ず30分のインターバルを入れています。

 他の人は15分のインターバルなのですが、私は断固として自分の時間を変更しません。

 お客様の中には、早く来られる方もいらっしゃいますし、その逆もあります。

 まず私はお客様にこちらの都合でお待たせしてしまうようなことにならないようにしています。

 いやでしょう? 待たされたら。

 そしてもうひとつの理由は自分のためで、忙しなくなると、文字通りどうしても心を亡くしてしまいます。

 そうすると、パフォーマンスに響く。

 お客様にリラックスしていただく仕事なのに、こちらがせかせかしていてはお客様は心からリラックスすることができなくなってしまう。

 なので、私は時間に余裕を持たせてご予約を入れています。

 飲食店で働いていたときもそうでした。

 ラッシュ時、どうしても忙しい時間というのはあります。

 時間に追われている状況です。

 そういうとき、私は「いつもより丁寧に仕事をしよう」と努めています。

 頭はフル回転ですが、忙しいからといって、早足になったり、手を早く動かしたりしません。

 言葉遣いも早口にならないように丁寧に話します。

 なのでときどき、周りから「もっと忙しくしろ」と怒られてしまったり、イライラさせてしまったりします。

 周りの人の意見も分かります。

 注文が立て込んでいるのに、ゆっくりのんびり動いていたらお客様から「早くしろ」と言われます。

 誤解のないように言いますが、私は、「ゆっくりのんびり動こう」と言っているのではありません。

 「いつもより丁寧に仕事をしよう」と心がけているのです。

 忙しくしていると、ミスをしてしまう可能性が高くなります。

 ひとつのミスが、第二のミスに繋がり、後にクレームになったりすることもあります。

 それを避けるために、丁寧に仕事をするのです。

 どんなに忙しくても、キッチンから上がってきた料理の盛り付けが雑だったら私は「盛り付け直して」と要求します。

 喧嘩になったこともあります。

「そんな時間はない」とキッチンから言われます。

 私はそういうとき、自分で直せるのなら直すし、そういうことが起こらないように事前にミーティングで自分の考えを伝えたりしています。

 次に、忙しそうにしていると、「声をかけづらい」という状況が生まれます。

 お客様が何かを言いたいのだけれども、スタッフが店内を駆け回っていたらなかなか声を掛けづらかったりします。

 中には注文をしたいのに、「すみません」と言えなくて、ずっと待っているお客様もいらっしゃいます。

 私は、言われてからやるのはサービスではないと思っています。

 言われる前に察知して提供するのがサービスです。

 なので、お客様に常に視線を配るようにしています。

 そして、スタッフ同士でのチームワークも大切になってきます。

 忙しそうにしていて、何かを頼みたいのに頼めなかったり、何か分からないことがあるけれど聞けなくて、自分で判断してしまったり、そういうことを避けるために、私は忙しそうにしないのです。

 私が新人だった頃、分からないことがあって、先輩に聞きたかったけれど、なかなか聞けなかったことがあります。

 ときには、思い切って聞いてみたけれど、邪険に扱われたこともあります。

 そういう先輩や上司になりたくなかったのです。

 私のやっていることが正しいのかどうかは分かりません。

 ただ、そういうポリシーをもって仕事をしているのです。

 最近では、時間に追われている人が多いのではないでしょうか。

 と、いうか、なんだか生き急いでいるように見えます。

 メールやLINEの返信が遅くてイライラしてしまったり、電車が遅れてしまったことで自分のスケジュールが狂ってしまったり、即戦力の人材を求めていたり……。

 そういえば、テレビやラジオのアナウンサーの声が昔よりも現在(いま)の方が早口なんだそうです。

 いまの人が、昔のアナウンスを聞くと、ゆっくりしすぎてイライラしてしまうそうです。

 情報を受け取るのも、返事をするのも、速さが求められるようになってきました。

 早いことは、悪いことではありません。

 私も、パソコンのソフトの起動が遅かったり、文字をスムーズに打てなくなってしまったり、ネットの通信が遅かったりすると、ちょっと困ります。

 調べごとをするときもそうで、のんびり図書館に行って調べごとをするようなことはしなくて、すぐに情報を得られるネットを使います。(ネットの情報は信憑性に欠けるので否定する人もいますが、私は論文を書くわけでもないし、ある程度のリテラシーを持って接しているのでそれでいいのです)。

 早いことは、便利です。

 でも、早ければ早いほど良いというものでもありません。

 例えばコンコルドですが、超音速旅客機と呼ばれるほど速い乗り物です。

 マッハ2を超えるそうです。

 イギリスとフランスが共同開発したものですが、いまでは運行していません。

 退役しました。

 理由は様々あって、燃費が悪いことや、定員を多く乗せられないことや、莫大な開発費と維持費の割に収益を見込めないことなどがあります。

 その他に、2000年の墜落事故や2001年のアメリカ同時多発テロ事件などがあって、航空需要全体が低迷するなかで望ましい改善が見られなかったため、運行の停止が決定されました。

 速さだけでは賄えないものもあるのです。

 バランス、そして適切な時間を認識することが大切なのではないでしょうか。

 カップラーメンができるのに10分かかっては長く感じますが、ミカンができあがるまで一年待つことはそんなに長く感じられないはずです。

 私は、私のペースで動いていますが、だからといって周りの人も私と同じようにしろと言っているわけではありません。

 せっかちな人はせっかちだし、タイトなスケジュールを好む人もいます。

 それぞれが、それぞれの時間を生きたらいいと思います。

 長くなりましたが、今日は時間の使い方について書きました。

 あんまりまとまった文章にならなくてすみません。

 本当は、「果報は寝て待て」とか、「人事を尽くして天命を待つ」といったことも話したかったのですが、長くなりそうなのでまたにします。

 とりあえず、お茶でも飲んで一息つきましょう。

 一休さんも寝っ転がっています。

 

 

 

 

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