書評#7『エッセンシャル思考』

書評

はじめに

 私はあまり頭がよくありません。

 特に記憶力に自信がなく、すぐに物事を忘れてしまいます。

 それは読書にも言えることで、読んでもすぐに忘れてしまいます。

 難しい本は理解できません。

 それでも本を読むことは好きです。

 そこで書評を書くことにしました。

 ひとつは忘れっぽい自分のため、もうひとつは私のように本を読みたいけど読書が得意ではない人のため。

 そんな方のために、実際私が読んでみて、「これは良かった」、「これはいまいちだった」といったような感想を発信したいと思います。

 何かの参考になれば幸いです。

『エッセンシャル思考』

 書評第7冊目に選んだのは『エッセンシャル思考』です。

 グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳で、かんき出版から出版されています。

 私がこの本を読もうと思ったきっかけはYouTubeでヒトデさんが紹介していたからです。

 ブログを書く人なら知らない人はいないというトップブロガーのヒトデさんです。

 このブログを作ることができたのもヒトデさんのおかげです。

 そんなヒトデさんがおすすめしているものだというので読んでみようと思いました。

 どんな内容なのかというと、サブタイトルにあるとおり、「最小の時間で成果を最大にする」方法が書かれているものです。

 著者のグレッグ・マキューンという人はどういう人かというと、私もこの本を読むまでは知らなかったのですが、どうやらアップル、Google、フェイスブック、Twitterなどの有名企業にアドバイスを与えているという凄い人らしいのです。

 そんな凄い人がいったい何を伝えたいのだろう。

 読んでみました。

 率直な感想を述べると、「うーん」です。

 それだとちょっと分かりづらいかもしれません。

 この本は、ビジネス書です。

 仕事のやり方を紹介しています。

 何度も本文に出てきますが、要約すると、「より少なく、しかしより良く」仕事をするための考え方などが書かれています。

 表紙を開くと、こんなことが書かれています。

「本書は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる」

 と。

 おおむね、本の内容はその「やり方」なり、「ものの見方の変え方」などが書かれています。

 エッセンシャル思考の考え方と、非エッセンシャル思考の考え方を載せて、それを対比して「どちらがいいだろう?」といったように分かりやすく伝えてくれています。

 日々仕事に忙殺されていて、本当の目的を見失ってしまっている方、そんなような方に向けて書かれているような気がします。

書評

 総合評価:✩
 読みやすさ:✩✩✩✩✩
 仕事に活かせるか:✩
 新鮮さ:✩
 価値のある情報か:✩
 人生が変わる:✩
 (MAX:✩✩✩✩✩)

 です。

 もしかしたらこれを見て驚かれた方も多いかもしれません。細かく説明していきます。

 読みやすさは星5です。とても読みやすかったです。翻訳ものって、なかなか読みづらいものが多いのですがすんなり読むことができました。難しいことは何も書いてありません。

 仕事に活かせるか、星1です。

 活かせるところがほとんど見つけることができませんでした。

 でもそれはきっといまの私の状態が安定しているからだと思います。

 私は仕事に追われていないし、忙殺されていません。

 昔はそういう時期もあって、「TODOリスト」なんかを作ってみたり、時間外労働に励んでみたり、睡眠時間を削ってみたり、家に帰らずにお店に泊まったりしたりしていました。

 そんな時期に読んだらもっと心に響いたのかもしれませんが、いまの私はのんびり仕事をしているのでまったく必要な情報ではなかったのです。

 新鮮さも星1です。

 特に目からウロコが落ちるようなことはありませんでした。

「そんなの当たり前じゃないか」というよりは、「言っていることはまあ分かる」くらいに捉えました。

 私が見落としたのかもしれませんが、新しい発見は特になかったような気がします。

 価値のある情報なのかも星ひとつです。

 この本は1600円しました。

 ビジネス書でいえば妥当な価格です。

 その本を買って、「これは払ったお金よりも価値のある情報だぞ」と思えれば自分にとって良書となりますが、「そうでもなかった」と思ったらそんなに有効な投資ではなかったということです。

 残念ながら、私にとってこの本は1600円以上の価値があるものだとは思えませんでした。

 人生が変わる度も星ひとつです。

 もしかしたら、ある人にとってはこの本を読むことで、エッセンシャル思考を身に付けることによって人生が変わる可能性が見い出せるかもしれません。

 本の中で、いくつかそんな例やエピソードなどが紹介されています。

「いままではこういうやり方をしていたけれど、このように変えてから仕事の質が上がり、人生の豊かさも増えた」

 特に家族を大切にするといったような例が多く見られました。

 仕事に追われてしまって家族との時間を犠牲にしてしまっている人にとっては、もしかしたらこの本を読むことによって人生が変わるかもしれません。

 ですが、私にとってはまったく関係のない話でした。

 以上を踏まえて、総合評価は星1です。

 誤解の無いように言っておきますが、これは「私にとって」「私が読んだ上での評価」が「1」ということです。

 たぶんきっと、私意外の人が読んだら多くの感銘を受けるかもしれません。

 実際、本のはじめには有名人や成功者、企業のトップの方などが言葉を寄せています。

 きっと素晴らしい内容なのだと思います。

 ただ、私には響かなかっただけです。

まとめ

 エッセンシャル思考、最小の時間で成果を最大にする。

 残念ながらとても低い評価をつけました。

 厳しめにつけたわけではなく、正直につけたのです。

 何度も言うようですが、これは私が読んだ上での評価です。

 たぶんきっと私はまだちゃんと仕事をしていないのかもしれません。

 長期入院を経て、退院して、リハビリを兼ねて無理のない範囲内で以前やっていた完全歩合制の仕事をのんびりやっているだけですから。

 実際職場で私はほとんど待機していて、控え室でTwitterを見ていたり、本を読んでいる毎日を送っています。

 TODOリストを作ったり、優先順位をつけるほどの仕事をしていないのです。

 なので、いまの私にとっては、エッセンシャル思考というものはまったくの他人事でした。

 本の中で、「NOを言うことの大切さ」や「仕事の断り方」などが紹介されています。

 そこは少し参考になったかもしれません。

 もしかしたらこれから私も忙しくなる時期がくるのかもしれません。

 そのときになったら、もう一度読んでみようと思います。

 以上です。

 参考になりましたでしょうか?

 

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