未来予想図

雑文

 『未来予想図』はDREAMS COME TRUEの楽曲のひとつ。

 そういえばドリカムって、知っているけどじっくり曲を聴いたことがない。

 私は小学生のころからほとんど毎日心の中で「想像」を繰り広げている。

 大体が、自分にとって都合の良い想像だ。

 最近の私が想像していることは、運命の人と出会い、交際を始め、結婚し、子どもにも恵まれ、仕事もうまくいき、幸せな生活を送る、というものだ。

 昨日は確か「どんな家を建てようか」考えていて、駐車場の台数や部屋数、間取り、庭の有無、何階建てか、トイレは複数あるか、ペットは犬か猫か、なんてことを具体的に想像していた。

 昨晩は子どもをスキーに連れていったり、キャンプを体験させたりすることを想像していた。

 そして今日は自分でレストランを出店し、メニューや外観や内観、制服や従業員の数や仕入先やオペレーションのやり方などを考えていた。

 そして成長した子どもが「パパのお店でアルバイトしてもいい?」と聞いてきて、「仕方がないなあ」と私がいい、「履歴書はちゃんと書けよ」なんてことを言って採用し、一緒に働いていくようになる。

 長女にはホールを任せ、長男にはキッチンを担当してもらう。

 子どもにその後お店を継いでもらおうとまでは考えていない。

 お店は繁盛する。だけどお店は増やさない。利益を貯蓄し、数年に一度社員旅行を行うことにする。

 一年以上働いてくれたスタッフ全員が対象で、費用はお店持ちだ。

「社長太っ腹」と言われ、「社長じゃない、オーナーだ」と私が言う。

 ははは。

 そんな想像を今日していた。

 その想像が現実になるころには私は60歳近くなっている。

 そんなことばかり考えていると顔にシワがより、頭の白髪が増えてきそうなのでそろそろやめようと思う。

 そして最近、ちょっとネタが尽きてきた。

 運命の人とのデートはあれこれ想像しまくってきたし、記念日に旅行に行って素敵な思い出を作るなんてイベントもあったりした。

 他にどんなシチュエーションがあるだろう。

 ときどき自分の想像力の乏しさに愕然としてしまう。

 何か面白い想像のネタはないだろうか。

 想像のネタがないばかりか、ブログのネタも尽きてしまった。

 さっきから「何を書こう」と考えている。

 禁煙パイポを咥え、パソコンの画面を見つめ、キーボードに手を置き、じっとしたまま十分以上が過ぎてしまった。

 今日は駄目かもしれない。

 今年もあと二日となった。

 今年はまあそれなりにいい年ではあった。

 来年はもっと良くなるだろう。

 未来は自分の想像どおりにはいかないと思うけれど、私は常に良い未来を想像し続ける。

 それにしても寒い。

 

 

 

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