男の存在意義

雑文

 男が戦争に駆り出されるのは体力があるとか、戦闘能力に長けているとか、戦術を組むことができるとかではない。

 死んでもいいからだ。

 生物学的に、種の保存を考えると、女が死んでしまっては困る。

 10人人間が居るとしよう。

 男9人、女1人の10人と、女9人、男1人の10人とでは、どちらが多く子どもを産めるか。

 答えは後者である。

 もちろんこれは極端な例なのでその男1人が病弱だったり早死にしてしまっては困るが、健康な男女だった場合、女が多く居る方が種の保存に適しているのである。

 人間の社会は長いあいだ男が牛耳っていた。

 女性の参政権が世界で認められるようになったのは20世紀になってからである。(18世紀のフランス革命で普通選挙が認められるようになったがそれでも男性のみであったのだ)。

 日本で女性の参政権を求める運動が行われるようになったのは明治の末年からである。

 大正デモクラシー、第二次世界大戦、太平洋戦争、終戦を経て、戦後になり、ようやく日本でも女性の参政権が認められるようになった。

 1946年(昭和21年)4月10日の衆議院選挙の結果、日本初の女性議員39名が誕生した。

 その後、憲法が改正され、同年11月3日に公布された日本国憲法の第14条、「法の下の平等」により女性参政権が明確に保証された。

 現在(2022年)から数えると76年前の話である。

 うちのおばあちゃんの年齢より若いのだ。

 そして男女雇用機会均等法が制定されたのは1985年だ。

 僕が生まれた1983年ではまだ雇用の分野における男女の平等がなされていなかったのだ。

 びっくりである。

 どうして社会は男性のものであったのか。

 それは、男性の方が偉いとか、女性には出来ないこととか、性別役割分担だからというわけではない。

 女が力を握ると男の立場がないからである。

 だからえばっていたのだ。

 もちろん「力」があった、というのはある。

 肉体的に女よりも男の方が強い。

 なので昔は狩りに出るのは男の役目であったし戦に出るのも男の役目であった。小さい話をすれば、喧嘩で勝てるのも女よりも男の方だったのだ。故に、権力を握ったのも男だったのだ。

 女は力でねじ伏せられ、権利を得ることができなかったのだ。

 けれど時代は変わった。

 どんなに筋肉ムキムキで腕力の強い男でも銃を持っている女には勝てない。

 狩りに出る必要もなくなったし、法の下で、男も女も平等になった。

 平等になったとき、強いのはどちらかというと、断然女の方なのである。

 男女で脳の作りは違うが、男性だから頭がいい、女性だから頭が悪い、ということはない。

 女性が社会的に権力を握ることも出来るのだ。

 蜂や蟻なんかは女王様社会なのである。

 女性の社会進出が進み、重要ポストに女性が就くことになって、女性の社会が出来上がってくると、

「男って要らなくね?」となる。

 あまり役に立たない。

 いまでは一夫一婦制だが、重婚が認められるようになると、大多数の男は要らなくなってくる。

 有能な男は妻を何人も作り、低能な男は子孫を残せなくなる。

 女は有能な男を集め、またしても無能な男は子孫を残せなくなる。

 奴隷になるかヤプーになるしかない。そのうち絶滅するだろう。

 一夫一婦制があり、結婚が制度として成り立っているのはそういう駄目な男のためにあるのかもしれない。(駄目な女のためでもあるが)。

 もちろん国として人口を確保するためとか、ヒエラルキーを作るためとか、搾取される側の人間をつくるためとか、いろいろあるが、結婚という制度があるのは駄目な男のためにあるのである。

 家父長制は、伝統というよりも、八紘一宇とか、天皇制を浸透させるためという意見もあるが、男の存在意義を守るためにあるのだと僕は思っている。

 男なんて、偉くもなんともない。

 じゃあどうやったら男の存在意義が得られるのか。

 家を守るために強靭な肉体を得るのか。いや、そんなものアルソックに頼めばいい。

 ルックスが良ければそれは一つの才能なので必要とされるだろう。

 才能という分野であれば、音楽でも芸術でもスポーツでも、才能を開花させれば社会にも女にも必要とされる男になるだろう。

 あとは経済力だ。金を稼げる力のある男は女に必要とされる。

「どんな異性がタイプ?」と聞かれて、女性は「一緒にいて落ち着く人」とか、「優しい人」とか、「面白い人」とか、「頼れる人」とか答えるが、それも全部結婚という制度があるから言えることなのだ。

 一夫一婦制が壊れれば、女はわざわざ駄目な男なんて選ばない。いい男の2番目でも3番目でもいいと言うようになる。

 こういうことを言うと女に怒られる。

「わたしはそんな人間ではないし、男もそんなに駄目でもない」と。

 そういう女は優しい。

 こういう女が居てくれるので、我々男はほっとするのである。

 だけど、あぐらをかいてはいけないし、また、えばってもいけない。

 いつ女が反旗を翻すかもしれない。

 男は常に自分を磨き続けなければいけない。(もちろん女もだが)。

 それはメンズエステに行ってすね毛を無くすことなどではない。

 自分が女に必要とされる人間であること、社会に必要とされる人間であること、そのことを常に意識して欲しい。

 油断をしていては仕事なんて女にすべて奪われてしまうぞ。

 男女平等で良かったな、男ども。

「あんたの精子なんて要らない」

 そんなことを言われる前に、力をつけていこう。

 そして優しい女たちに感謝だ。

 女を殴るような男はなんにも分かっていないのでおっぱいを飲む頃からやり直した方がいい。(男の乳首は何のためにあるかというと、無力なことを知るためであり、女の偉大さを知るためなのだ)。

 

 

 

 

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