なんか忙しくね? 

雑文

 昨日に引き続き今日も忙しい。

 忙しいのはイヤ。

 ゆったりのんびりやっていきたい。

 人生は思うようにいかない。

 あっち行ったりこっち行ったり、料理を運んだりお皿を下げたりご注文をお伺いしたりレジに入ったり。

 やめてー! と思うが誰もやめてくれない。

 レストランでの仕事が終わるころには脱力状態に陥っていた。

 そしてそのあとは「もみ」の仕事が入っていた。

「入りたくない入りたくない入りたくない」

 入りたくない。

 いつもそう思っているが今日もそう思っていた。

「今日はゆっくりフォロワーさんの小説を読むねん」

 いったい何しに職場に来ているのか分からないが「正直な人って素敵」とあの頃のお姉さんが言っていたので僕は正直に生きる。

 ところが予約の電話が入ってしまった。

「17時半から60分で勝馬さん入りましたよー」

 あんまり好きくない年下の先輩が言ってきた。

「良かったねー」とおっぱいの大きい店長が言っているが僕は全然嬉しくない。

 やだー!!!!!!!!!

「あ、でも」と誰かが言う。

「勝馬くん今日フリー出勤だよね。なら、ずれるね」

 やたー!!!!!!!!!

 回避した。

 入らなくて済んだ。

 そうして僕はゆっくりと携帯小説を読んだのでした。

 時間になり、上がる。

 やっと終わった。

 それにしても最近レストランが忙しい。

 田舎なのに、どうしてこんなに人がやってくるのだろうか。

(もちろんお店なのでお客様に来ていただかないと困るのだが)

 そして、最近気づいたことだけど、僕が働いているお店は女性に人気である。

 女性に人気だが、おばさんに人気なのである。

 女の人って不思議で、ごはんを食べ終わったあともいつまでも席でおしゃべりしている。

 何をそんなに話しているのだろうと思うが何か話している。

 よく喋る。

 お冷の氷が溶けてしまっても何時間も居る。(いらっしゃる)。

 仕方がないので新しいお冷を持っていったりする。(優しいな、俺、と思ってる)。

 僕はあんまりしゃべるのが得意ではないのでその秘訣を知りたい。

 でも多分、脳みそ自体が違うのだと思って諦めている。

 女性と明石家さんまさんは生まれつきのおしゃべりなのだ。

 そういうもんだ。

 仕事が終わると、一応スマホを見てみるが、何の通知もない。

 最近、あまりにもデートがしたかったのでマッチングアプリを入れてみたが、まったくマッチングしないのである。

 そのことについて、いろいろと文句を言いたいがただただ寂しい。

「真面目にやってんのに」とちょっと怒っている。

「1万2千円も課金したのになんでやねん」と悲しい男の叫び声が心の中で響く。

 マッチングアプリについてはもう諦めた。

 2日で分かった現実。

 都会ならともかく田舎だとやっぱり駄目なのである。(決して自分のルックスのせいにはしない)。

 はあ(ため息)。

 運命の人はいったいいつ現れるのだろうか。

 こんなーにもー、さわがしーいー、まちなーみにー、佇むきみー、わぁ、とても小さくー、とっても寒がりでー、泣き虫な女の子さぁ、と尾崎豊を歌ってみる。

 尾崎豊を歌ってみたところで僕に恋人が出来るわけではない。

 そもそも尾崎豊にそんな力なんてない。ベッドを軋ませて校舎の窓ガラス割ってバイクを盗んで100円玉で買える温もりを感じる力しかない。

 はあ(ため息)。

 そういえばヤフオクに出ていた『家畜人ヤプー』終わっちゃったかな、なんてどうでもいいことを思い出してみたりする。

 帰りに寄るコンビニでノンアルコールビールを買い、一服する。

 右から左から走る車をなんとはなしに眺め、空を仰げば雲が流れていて、日暮れを確認する。

 火星にも雲はあるのだろうか。

 知らない。

ーーーーーー

 あっという間に過去になっていく毎日の今日を感じ取りながら生きているいまはなんだか不思議な感覚だ。

 明日はギターの練習をしよう。

 今日はゆっくり休む。

 読んでくれてありがとね。

 またあした。

 

 

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