手紙を燃やす/リハビリ

雑文

 今日はお休み。

 午前中は友人に手紙を書き、別れた恋人からもらった手紙を燃やしました。

 僕は基本、手紙やなんかを捨てることはないのですが、今回のケースは特別で、燃やして、スッキリしたかったのです。

 家に焼却炉があるのでそこで燃やします。

 いままでもらった手紙の量はそこそこありました。中を読み返すことはしませんでした。

 その、手紙の束と、新聞紙を持って焼却炉へ向かいます。

 新聞紙をまるめて放り込み、その上に手紙の束を置いて、またその上に新聞紙を丸めて入れて、最後にティッシュをのせて火を点けました。

 思ったよりもすぐに燃えました。

 いままであったことを思い出したり、どんなメッセージだったのかを思い返したり、あるいは感傷に耽ったりすることはありませんでした。

 ただ、燃える火を眺め、ときどき金属の棒でかき回してみたりしていました。

 紙なのですぐに灰になりました。

 焼却炉に蓋をする。

 それで幾分気持ちはスッキリしました。彼女との交際をなかったことにしたいわけではありません。楽しかったか、楽しくなかったかといったら、楽しかった。

 けれど、なんとなくそんな過去を引きずりたくなかったし、もらった手紙を持っていたくなかったのです。

 彼女のことが嫌いになったわけではありません。

 でも、好きだった気持ちは消えてなくなりました。

 いまは、強いて言えば「無関心」です。

 彼女が僕のことをどう思っているかなんてどうでもいいし、彼女がこれからどう生きていくのかもあまり興味がない。

 燃える火を見ながら、「過去」を、精算しました。

 

 午後は、リハビリに行ってきました。

 駅前にある小さな整形外科です。

 車が停められるか心配でしたが、なんとか停めることができました。

 午後3時のことです。

 そこそこ人がいました。

 リハビリに通うのは今日で2回目です。前回はウォーターベッドという謎のマシンで全身マッサージを受け、今日は「引っ張り」だそうです。

 なるほど。僕はいま腰椎の4番と5番のあいだにある椎間板が狭くなっているので、それを引っ張って広げるわけだ。

 それほど待たずに名前が呼ばれました。

 ベッドに寝かされます。特殊なベッドでした。

 脇と腰を拘束され、説明を受けました。要するに、「引っ張る」らしいのです。

「それでははじめますね。何かあったら言ってください」

 少しすると、ぐぐぐとベッドが動き、腰が引っ張られました。痛くはないです。

 引っ張られては、戻し、引っ張られては、戻る。それの繰り返しでした。

 僕はてっきり理学療法士さんが体を使って伸ばすものだと思っていましたが実際は違いました。

 機械です。

 それがイヤというわけではありません。治れば、いい。

 しばし、目を瞑って体をあずけていました。

 10分か、15分くらいで終わりました。

「これだけでいいの?」と、少し物足りなさを感じます。

 部屋を出る。

 お会計は待たずに済ますことができました。330円。

 腰の痛みが発症してから3週間が経ちます。だいぶ、経つ。まだ、治っていない。

 早く治って欲しい。そればかりを祈ります。

 今日は、そんな感じです。

 手紙を書き、手紙を燃やす。リハビリに行き、腰を伸ばす。

 そうそう、気になった求人に電話をしたのですが断られました。いまは女の子を募集しているそうです。

 残念。

 

 

 

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