クリスマスプレゼント

雑文

 昨日の私がこれ。

 ついさっきの私がこれ。

 はい。今の私はスーパー嬉し過ぎウルトラハッピーモードに突入しています。

 本当は今日の記事は書評を書くつもりでした。

 ですが、トップニュースが入ったので、急遽変更しました。

 わたくし、りょうきちこと勝馬将太は無事、仕事をゲットしました!

 はい。もう嬉し過ぎてさっきからニヤニヤが止まらないし、拳を握り締めるわガッツポーズはするわ部屋の中で小躍りしたり「おっぱっぴー」をやったり、とにかく歓喜に満ちています。

 採用の電話。

 採用の電話ですよ。

 不採用ではなく。採用の電話。

 嗚呼、どれだけ待ち望んでいたことか……。

 思い返せば9月。3ヶ月前ですよ。

 現在の収入と将来性に行き詰まりを感じ始め、新しい仕事を探し始めました。

 一番初めに見つけたのは保険屋さんの求人で、見事面接で落とされました。

 それから気になった求人に電話を掛けてみるものの、立て続けに「男性は募集していません」と断られる羽目に。

 そして、覚悟を決めて挑んだらーめん屋さんの面接。

 いい面接ができたと思っていたのに数日後に「不採用」の電話が来ました。

 もう駄目だと思いました。

 意気消沈しつつも、とりあえず新しい仕事を見つけないとと、惰性で求人雑誌を眺める日々。

 そのときに見つけたのがイタリアンレストランの求人でした。

 いままで、正社員に拘っていましたが、アルバイトでも充分魅力的な求人でした。

 詳しくは、過去の記事をご覧下さい。

 面接は、100点満点でした。

 だけど、「求人枠は一人」という狭き門が気がかりでした。

 他にも面接を受けに来る人はいる。その中で、自分が選ばれる確率。

 見えない不安がずっとついて回っていました。

 早ければ月曜日。月曜日になければ火曜日に電話が掛かってくると予想していました。

 けれど、電話は掛かってきませんでした。

 水曜日も、木曜日も、掛かってきませんでした。

「もしかしてこれは暗に不採用という知らせなのでは」という疑念が頭の中で広がっていきます。

「いや、電話をすると言ったのだ。だから電話は掛かってくるはずだ」
「じゃあ何故来ない。採用だったらすべての面接を終えたあとに真っ先に電話を掛けてくるはずだ」
「掛かってこないということは、不採用で、後回しにされているのではないか」
「いや、悲観するのはよそう。もしかしたらまだ応募が殺到しているのかもしれない」
「どういうことだろうこれは」

 様々な考えが頭の中で渦巻きます。

 待っている時間が、日々が、とても苦しかったです。

「思考は現実化する」だから、不安な気持ちは考えないで、100点満点だった面接をしたことを信じて、あとは待ってみたらどうだろう。

 いやでも、この不安は拭えない。考えないわけにはいかない。

 いままでの経験上、「果報」というものは突然予期せぬ方向からやってくる。

 考えちゃ駄目だ。考えちゃ駄目だ。考えちゃ駄目だ。

 でも、もしかしたら……。

 いや、大丈夫だ。

 女性を募集していたのだとしたらいくら100点の面接でも勝ち目は無いのではないか。そうなったら、どうしよう。

 Twitterで、ブログで「駄目でした」って書くのかなぁ。嫌だなぁ。

 最悪の状況が頭の中で描かれます。

 もし、不採用と言われたら、なんとしてでも食い下がろう。絶対に逃したくない求人だ。これを逃したら、もう未来はない。

 待てども待てども、電話は掛かって来ない。

 電話が掛かって来たのは、本日の午後2時45分。

 着信音に、心臓が跳ね上がります。

 電話に出る。

「先日は面接して頂きありがとうございます」

「はい。ありがとうございます」

 声の調子から、雰囲気を察した。

「採用ということになりました」(正直、なんて言ったのか覚えていない。「採用」という言葉だけ聞こえた)。

「ありがとうございます」

「一度お店に来て頂きたいのですが、来週の……」

 どうやら制服のサイズを測るらしかった。「21日の4時半に行きます」と私は言った。

「それでは、よろしくお願いします」

「ありがとうございます」

 電話を切り、右手の拳を握る。

「やった! やった! やった! やった! やったーーーーーーーーーー!!!!!!」

 決まった。決まった。決まった。決まった。

 採用。採用。採用。採用。採用。採用。採用。採用!

 不採用ではない。採用だ。

 天井を見上げ、目を瞑る。「こんなに嬉しいことはない」

 開放感。

 いままでの不安、疑念、案ずる将来、そういったものがすべて解けて無くなった。

 嗚呼。待っていたこの瞬間を。

 長かった。長かった。不安だった。

 これから、新しい仕事ができるんだ。あそこで、働いてもいいんだ。

 不安が、希望へと変わった。

「頑張れる」

 こんなに嬉しい気持ちになったのなんて何年ぶりだろう。

 生まれて初めて決まった高校生のころのアルバイトでもこんな気持ちにならなかったし、他の仕事でもこんなに嬉しいことはなかった。

 報われた気分だった。

 深い安堵と、快い希望。

 重かった扉がやっと開いた。

 その先には、光がある。

 歩んで行ける。

 体も心も壊れてしまって2年と2ヶ月に及ぶ長い入院期間を終えて退院した昨年10月。

 そこから1年。リハビリを兼ねて頑張ってきたいまの仕事。

 無遅刻無欠席でやってきた。

 そして、新たなるステージが私には用意されている。

 これは、最高のクリスマスプレゼントだ。

 いままで貰ったどんなクリスマスプレゼントよりも嬉しい。

 これで、2021年を気持ちよく終えることができる。

 2022年。

 いい年越しになりそうだ。

 すべての人に感謝をしたい。

 ありがとう。

 

 

 

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