仕事が終わり、家に帰ってごはんを食べて、長湯をする。
お風呂で充分にあったまって、もこもこのパジャマを着る。
冷蔵庫から牛乳を出して飲み、煙草を吸いに行く。
部屋に戻り、暖房をつけてパソコンの電源を入れる。
そしてブログを書く。
ほっとする。
ほっとしている。
今日、無事に仕事を終えたことに。
今現在僕はダブルワークをしていて、レストランでランチの時間にアルバイトをして、それが終わると少しだけリラクゼーションサロンで働く。
リラクゼーションの方はもうすっかり慣れているのでまったく問題はないが、アルバイトの方はまだ始めたばかりなので全然慣れていない。
今日で5日目だ。
朝、布団から出るのがイヤだった。
布団にくるまりながら、「お布団、お布団」と呪文のようなことを頭の中で呟きながら「出たくないよー」とぐずっていた。
それでも時間はやってくる。
11時からのシフトで、家を出るのは9時だ。
少し距離があるというのもあるけれど、余裕を持って出かけたいのである。
絶対に遅刻はしたくない。
40分くらい車を運転し、コンビニで30分くらい休憩をする。
休憩している時間はTwitterでフォロワーさんに挨拶をしたり、スマホでえっちな画像を眺めていたりしていた。
僕を励ましてくれるのは可愛い女の子たちなのである。
しかし、時間が迫ってくるほどに気が重たくなってくる。
なぜなら今日は苦手な先輩が居るからだ。
一昨日は沢山言われた。
なので、今日も何かを言われるかもしれない。
緊張しているわけではないけれど、気が重いのだ。
10時30分にコンビニを出る。コンビニからは3分くらいで着く。
駐車場に車を止めるとアイさんが車から出てくるのが見えた。車の中から会釈をする。
アイさんが居てくれるとほっとする。
そういえば今日はマネージャーが休みだ。
裏口から入り、既に働いている人たちに「おはようございます」と挨拶をしながら2階の控え室へ行く。
既に制服を着ているのでロッカーに荷物を詰めてサロンを腰に巻き、メモ帳とボールペンをポケットに入れれば準備完了である。
時間に余裕があるので一服できる。
煙草に火を点けるとアイさんがやってきたので少し話をする。
階段の方から足音が聞こえてきた。
やってきたのはリクさんである。リクさんも好きだ。
リクさんは洗濯物を持ってきていたのでそれを畳むのを手伝った。
煙草を吸い終えるころには11時15分前になる。
お茶を飲み、ミンティアを2粒噛んで1粒口に入れて下へ降りる。
さあ、仕事開始だ。
忙しくならないといいなと僕は願っていた。暇過ぎるのはそれはそれで困るけど。
11時になり、お店が開くと同時にお客様がやってきた。
僕の中での時間割は11時から12時までの1時間はまだ忙しくならないのでウォーミングアップとする。
12時から14時までがラッシュだ。ここが頑張りどころ。この2時間さえこなせばあとは心配事は消える。
14時から15時まででクールダウンして、15時から16時までの1時間で余韻に浸る。
それでランチの仕事は終わりだ。
いい感じにお客様がやってきた。
順序よくこなす。
少しして晴美さんがやってきた。気が引き締まる。
それから少しバタバタした。
けれど、今日は問題なかったと思う。
1つだけ注意されたけれど、それだけだった。
ほっとする。
気が付けば時間は14時になっていて、店内も落ち着いてきていた。
「もうデシャップの方は大丈夫だよね」と、準社員のえりさんが言う。
大丈夫と自信を持って言えないけれど、「大丈夫じゃない」わけでもないので曖昧に頷いて見せた。
「テーブル番号は全部覚えた?」
「はい」
「じゃあ次のステップにいかないとだね」
えりさんはアイさんを呼んで僕に電話の受け方を教えてあげてと言った。
アイさんが電話対応を教えてくれた。
僕はメモを取る。
ご予約とテイクアウトの取り方だった。ちょっと難しそうだった。
「数をこなしていくしかないね。分からないことがあったらベテランの人に聞いて。電話もお客様の方から掛けているのだからその分料金もかかっちゃう。電話が長くなってしまったらそれだけご迷惑をかけることになっちゃうから気をつけてね」とえりさんがまとめた。
その少しあとに、電話が鳴ったので出てみた。
テイクアウトの電話だった。
伝票とメニューとをしっかり確認しながら注文を受けた。
そばにアイさんが居てくれた。
「完璧じゃん♪ 大丈夫だね」
なんとかなった。
それからの時間はゆったりと過ごすことが出来た。
暇になったのでいつもより30分早く上がることが出来た。
ほっとする。
リクさんと一緒に上がった。
控え室に行くと、とりあえず一服した。リクさんと少し話す。
キッチンのムサシさんが来たのでテイクアウトのことを伝えた。
それで今日の心配事はすべてなくなった。
あとはリラクゼーションの仕事だけである。
レストランを出て、「もみ屋」の職場へ行く。
控え室には沢山の人が居た。どうやら暇なようだった。
着替えて床に腰を下ろすと、フクさんが何やら箱を持ってきた。
なんだろうと思って見ていると、なんと中身はケーキだった。
いったいどうしたのだろうと疑問に思っていたら、どうやら僕のためだったらしい。
僕が新しくレストランで働くようになったので、「頑張ってくださいねケーキ」だそうだ。予想もしていなかった展開に感謝しかなかった。
人数分買ってきていた。律儀である。
いろいろな種類がある中僕はモンブランを選んだ。ケーキの中では3番目くらいに好きなケーキだ。
「紅茶もありますよー」
頂いた。美味しかった。
ケーキを食べると今度は店長が「炊き込みご飯食べる?」と聞いてきた。
知り合いの小料理屋さんから頂いたものらしい。
冷蔵庫におにぎりにして入っているとのこと。
頂いた。美味しかった。
おにぎりを食べると今度も店長が「お肉食べる?」と聞いてきた。
その小料理屋さんの看板メニューらしい。牛肉のたたきだった。
頂いた。旨い!
もみ屋さんの方はご予約が入っていなかったので結局仕事という仕事はしなかった。
お茶をしに来たようなものである。なんとも家庭的な職場だ。
あとはだだTwitterを見たり本を読んで過ごした。
時間になり、お店を出た。
そうして家に帰った。
明日は休み。
ほっとする。いやはや、問題もなく一日を終えて良かった。
次の課題は明後日明々後日の土日勤務である。
土日はランチメニューでなくなるのでいつもと勝手が違うようだ。
僕にとっては初めての土日なので再び試練である。きっと混むだろう。
とりあえずは今日の夜と明日の休日を楽しむことにする。
また土曜日になれば否応なしに頑張るしかないのだから。
そんなわけで、今日もお疲れ様でした。
まる。
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