わたしはアニメ『彼女、お借りします』を見ながら「かんな」について思いを浮かべていました。
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「かんな」とは、大工道具で、木をけずる道具のことです。
どうしてそんなことを思ったのか。
まず、アニメ『彼女、お借りします』について簡単に説明します。
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このお話のメインの軸は、「レンタル彼女」です。
簡単にいうと、お金を払って「彼女」を「レンタル」する、というお話です。
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主人公の大学生木ノ下和也が、初めて出来た彼女に振られたことをきっかけに、傷心から「レンタル彼女」を利用するようになります。
そこで出会ったのがレンタル彼女、通称「レンカノ」の「水原千鶴」。
そこからたくさんの人たちとさまざまな物語が紡ぎ出されていきます。
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わたしが今みたのはシーズン3の第5話。
だいぶ話が進んでいます。
ネタバレになるので細かいことは言いません。
ただ、アニメを観ながら、たくさんのことを思いました。
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どうして「かんな」のことを思ったのかというと、
それはミスチルの歌の歌詞にあります。
「カンナみたいにね 命を削ってさ 情熱を灯しては
また光と影を連れて 進むんだ」
『終わりなき旅』の歌詞の一部です。
わたしはこの歌の、「カンナみたいにね、命を削ってさ」というところが強く記憶に残っています。
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すごく、わたくしごとですが、この二週間、忙しい毎日を送っていました。
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レストランで働くわたしにとって、このお盆期間というのは繁忙期で、とても、忙しい。
途中、「まいって」しまった場面もありました。
それでも、「13、14連勤のキッチンスタッフ」に比べれば、まだ、楽なほうです。
それでも、忙殺されていました。
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カンナみたいにね、命を削ってさ、
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アニメを観ながら、「青春」のこととか、「人生」のこととかを考えていました。
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ほんとうに、人生とはまるで「かんな」のようです。
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すごく、「削ってる」
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最近、わたしの「悩み」はさらに深くなっていきました。
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先日も書きましたが、仕事がより現実的になってきたのです。
(中略)
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仕事と夢とを秤にかけますが、生活のこともあるので、仕事をしないわけにはいきません。
(このことに対して反論があるのなら聞きましょう)
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今日の記事のメインテーマは、「自分の物語を紡ぐためにはどうしたらいいのか」ということです。
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アニメ、『彼女、お借りします』の中では、主人公を含めさまざまな登場人物が「青春」をしています。
それを見て、わたしも自分の人生を振り返りました。
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たくさんのことがありすぎるので、書いたらきっと自伝の本が100冊以上に及んでしまうので省きますが、わたしの人生、まあいろいろありました。
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わたしは、ずっと、それもずっと、ずっと、「作家」としてありたいと思って生きてきました。
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小学生のころ、オリジナルのキャラクターを描いてから、
中学生のころ、ノートにマンガを描いてから、
高校生のころ、小説を書き始めてから、
大学生になって、音楽を始めてから、
大学を中退して、フリーターとしてバンド生活をはじめてから、
10年以上たち、バンドは解散して、
ひとりで、「ボカロP」として活動しはじめて、から、
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ずっと、
わたしは、「作家」として、生きていこうとしています。
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でも、まだ世間に認められるような「作家」ではないのは、
「結果」を残していないからです。
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「結果」というものについてのお話はここでは省きます。
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たいせつなことは、「どのようにしたら自分の物語、(人生)を歩んでいくことができるのか」ということです。
アニメ、『かのかり』(もおいいや略で)の中で、主人公の友人がこう語ります。
「百円均一で買った時計より、何万円も払って買ったうんこの話のほうがオレは聞きたいね」
そんなことです。
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わたしはたぶん、「うんこ」ばかり買っています。
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たとえばその、市民ホールでほとんど単独のライブを行ったときのこととか、いろんなお話がありますが、まあ本筋から外れるので割愛します。
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たいせつなことを言います。
大切なことを、これから言います。
「自分の物語を紡ぐために必要不可欠なこと」
それは、
自らの行動と、まわりの支えです。
アニメ、『かのかり』(もうひらがなでいいや)の中でも、そんな場面が数多くみられます。
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わたしが、ライブを出来たのも、
たとえばその、曲を作ることができたのも、
たとえばその、バンドメンバーが集まったのも、
たとえばその、お金がないときに生活をすることができたのも、
すべて、自らの「行動」とまわりの「支え」があったからです。
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これ、すごく大切なことなんじゃないでしょうか。
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カンナみたいにね、命を削ってさ、情熱を燃やしては、
また光と影を連れて、進むんだ。
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カンナみたいに命を削って仕事して、人生をすり減らして、
「オレ、何やってるんだろ」
「したいことしてんのか」
って、思うけれど、
~また光と影を連れて、進むんだ~
とある。
光、だけじゃない。
影もまた、進むために必要なものなのだ。
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なんか、ちょっと長い話になっちゃった。
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わたしは今、ギターのレッスンを中断しようかと思っています。
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忙しいし、お金をさく余裕もない。
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それはまた、ひとつの決断なのかもしれません。
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でも、人生は、もしかしたら、「木」なのかもしれない。
一本の木を作ること。
それは、土に生えた「木」、でもいいけど、そうではない。
われわれ人間は、「自然」ではない。
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カンナで削って、削って、削って、削って、
最終的に残った「木材」が、「わたしの人生のかたち」なのだろう。
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こういうことをいうと、
岡田さんとか田中さんとかが「自分に酔ってる文章だ」とかいいそうだけど、
そういうことだ。
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いい木材を作るためには、いいカンナでなければいけない。
(だから、安物なんかに自分の人生を預けてはいけない)
いいカンナでも、腕(技)がなければ、いい木材は作れない。
(そのために、日々、成長しなければいけない)
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まあそんな、人生訓のようなことを思いましたとさ。
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「アニメ評」だと思って読んでいただいた方、すみません。
あくまでエッセイです。
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でもこれ、若い人には「偉そうに語りたい」部分だよね。
「若い人には知ってほしい」ではない。
(オレはお前のことなんか知らないし、苦労してほしいって思ってる)
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最後に、泣いたシーンを張ります。
泣いた。
あと、わたしは瑠夏ちゃん推しなので瑠夏ちゃんも貼っておきます。
「和也てめえ」って思う部分めっちゃありますが、
物語において、「主人公何やってんだ!」って思わすのは作者の技量なのでとても勉強になります。
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ではでは。
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