振り返る青春/駆け抜ける青春

雑文

 急に寒くなった。

 コンビニではおでんの準備がされている。

 薄手のパーカーをやめ、厚手のパーカーにした。

 朝の9時過ぎ、お店の窓ガラスを拭きながら「2021年の10月18日は人生で一度しか訪れない」なんて殊勝なことを思ったりした。

 今日はお仕事の日。

 開店準備をしながら、働けることの喜びを感じていた。

 洗濯物を畳む。

 手が動く、目が見える、そんな当たり前のことをありがたく感じた。

 10時にお店は開店する。もみ屋さんだ。

 特にご予約がないまま午前中が過ぎた。

 週のはじまり月曜日、そんな風にのんびり過ごせるのは嬉しかった。

 時と場合によるけど、僕はヒマな時間が好きだ。忙しいのはあまり好きではない。まあ時と場合によるけど……。

 お昼が過ぎて、ようやくご予約が入った。ペアのお客様で、男性を担当することになった。

 もみほぐしの60分。腰がお疲れな様子。

 以前入ったことのあるお客様だったので、安心して施術が出来た。

 今日はこの1本だけかなーと思っていたら続けてご予約が入っていた。

 また、ペアのお客様だった。再び、男性のお客様を担当する。

 ここでもまた、もみほぐし60分のコースだった。

 首、肩、腰、尾てい骨がお疲れ。尾てい骨? 尾てい骨なんてどうするんだ?

 首、肩、腰というとろこが良い。僕は首と肩と腰の施術が好きだ。

 60分はあっという間に終わる。

 最後に尾てい骨あたりを指圧してみた。あまりよく分からなかったけれど、お客様的にはどうだろう?

 お会計をし、お見送りをする。

 すると、上がり時間15分前になった。

 今日は、あっという間だった。

 いい感じで2本入ることができた。

 仕事が終わると、お店から一番近いコンビニに寄る。

 缶コーヒーを買い、一服する。

 終わりが僕は好きだ。学校終わり、部活終わり、仕事終わり、その開放感ったらない。

 車で少しTwitterを眺めてから帰路についた。

 音楽を鳴らす。

 いつもは、歌いながら帰るけれど、今日は黙って音楽を聴いていた。

 THE HIGH-LOWSの『青春』が流れる。

「青春か」とひとりごちた。

 青春。僕は割と悪くない青春を送っていた。

 高校に進学した際、あまりにも女子が少なくて「終わった」と思ったけど、部活に勉強に励み、それなりに恋もし、楽しい高校生活を送ることができた。

 大学時代も青春に入るのだろうか。

 大学も楽しかった。中退したけど、サークルにバイトにバンド活動、楽しかったな。

 何一つ後悔はない。

 その先の人生も、後悔はない。

 苦しい時もあったけど、振り返ってみれば、すべて良い思い出だ。

 ちゃんと夢に向かってがんばっていたし、仕事も全力を尽くしていた。

 結果は出なかった。

 結果は出なかったけど、それもまた人生と思えるようになった。

 今日は、とてもいい気分だ。

 急に寒くなったせいかもしれない。

 秋から冬にかけてのこの季節が僕は一年の中で一番好きだ

 なんていうか、生きていることを実感できる。

 心の中が「ありがとう」でいっぱいになる。幸せな気持ちだ。

 この幸せな気持ちを誰かに分けてあげたいくらいだ。

 そうだな、いまは、恋がしたいかな。

 なんだかめちゃくちゃ好きな人がいて、アプローチして、デートする。

 その願いが叶ったら、僕はもっと幸せになれる。

 最近、気になっている人もいなくもない。

 本気で好きになるっていいよね。

 神様どうか、僕に幸せを下さい。(そして就職の内定が決まりますように)。

 明日が来るまで、今日を楽しもう。

 それじゃあまたね✩

 

 

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