僥倖

雑文

 まさかご本人からコメントを頂けるとは思ってなかった。

 昨日のこと、このブログで書評をしました。

 田中泰延(たなかひろのぶ)さんの『読みたいことを、書けばいい。』という本です。

 僕はブログの初心者なので何か参考になればいいなと思ってこの本を買いました。

 僕が書評を書こうと思ったのは、まずは自分のためです。そして自分のようにあまり頭がよくないけれど本を読みたい人のために「これはいいよ」とか「これはよくなかった」というレビューを発信したいと思ったからです。

 それが昨日のことで、そして今日、仕事の待機中にTwitterを見ていたら田中泰延さんご本人から「よみふけってしまった。めちゃくちゃおもしろい」というコメントを頂きました。

 ビビリました。

 だってそうでしょう。普段PVが一桁で、Twitterでは田中さんの「田」の字も書いていないのに、一体どうやって見つけたんだと腰を抜かしました。

 おしっこを漏らしそうになりました。

 それでも、嬉しかったです。

 本の中に、こんな文章があります。

「わたしはあなたの書いたものを読んで、おもしろがってみたい。感想を述べてみたい。寂しい人生を別々にだが、どこかで一緒に歩いている仲間としてつながってみたい」と。

 それはなんて素敵なことでしょう。

 いつかそんな日が来るといいですね。

 そんな風に、まるで夢物語のように思っていました。

 それがですよ。昨日の今日で叶うなんて、誰が予想したことでしょう。

 僕はまったく予想していませんでした。

 恐るべし、SNSの力。恐るべし、ネットの力。と思いました。

 そしてなにより、田中泰延さんという人物がすごい。

 いち読者の気ままに書いたブログに目をとめてくれるなんて。

 これは新しい著書の『会って、話すこと。』を買わないわけにはいきません。

 そして僕のブログ。

 普段一桁だったPVが、確認すると353PVもありました。

 ビビリます。

 そしてTwitter上ではいろんな方からさまざまな意見を頂きました。

 何故だかWordPressで書いていることを褒められたり、中には「予備校に3日ぐらい通って、その後来なくなるタイプですね」なんていうお言葉も頂きました。

 それは違うよ、と思います。

 何故ならそもそも予備校にさえ行かないからです。

 受験勉強というプレッシャーから逃げて推薦で大学に入った僕です。

 予備校になんていきません。

 もちろんそれは例えだと思いますが……。

 そしてもっともびっくりしたのが糸井重里さんです。

「このスタンスのままで、20年ぐらい続けて書いていけたら、さぞかしおもしろいだろうなぁ。おそらく続けられないんだろうな。」

 辛辣です。

 なにくそ! と思わないところが僕の良いところです。

「確かに、そうかもしれない。でも、そう言われたら、やるしかないでしょうが」と思ってしまいます。

 僕は、糸井重里さんの名前を知っていました。

 以前、『海馬』という本を読んだことがあります。そこに、糸井さんが出てきます。

 あと、「ほぼ日刊イトイ新聞」というものの存在を知っています。

 僕のイメージでは、糸井さんも、言葉のプロです。

 そんな糸井さんから「20年ぐらい続けて書いていけたら」という課題を頂きました。

 うわぁ、と思います。

 10年ならやっていけそうですが、20年ときたもんだ。

 でも、20年やり続けていけば、僕にも面白い文章を書けるようになるのなら、このスタンスは守っていきたいと思います。

 このスタンスとは、「読みたいことを、書けばいい。」という姿勢です。

 正直、「面白かったけど、僕には合わなかったな」と思ってこのまま本棚にしまうはずでした。

 それが熟読せねばならない本になりました。

 縁とは不思議なものです。

 僕が気ままに書いたブログが誰かの目にとまって様々な意見を聞けたことはとても貴重な体験でした。

 僥倖です。

 田中泰延さんに見てもらったこと、糸井重里さんからコメントを頂けたこと、そして沢山の人たちからのお言葉、ありがたく思います。

 本の中に、「文字がそこへ連れてゆく」という言葉があります。

 今日のことはそれを現実のものとして認識させられたものです。

 このブログは、毎日更新しています。

 何かパソコンに不具合がないかぎり、毎日続けます。

 そのなかで、誰かにとって面白い文章を書けたらいいなと思います。

 もちろん大前提として、自分が面白いと思う文章を書いていきます。

 田中泰延さん、コメントを寄せてくれた沢山の方、ありがとうございます。

 それではまた✩

 

 

 

 

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