書評#3『レバレッジ・リーディング』

書評

はじめに

 私はあまり頭がよくありません。

 特に記憶力に自身が持てなくて読んだ本もすぐに内容を忘れてしまう。

 難しいものはまったく理解できません。

 それでも、本を読むことは好きです。

 世の中にはそんな私のように読書は苦手だけど本を読むことは好きという方は多いと思います。

 そこで、書評を書くことにしました。

 ひとつはアウトプットすることで記憶の定着を図るという自分のため。

 もうひとつは私のような人のために「これはよかった」「これはいまいちだった」といったような感想を提供したいと思ったからです。

 世の中に本は無数にあります。その中で、「自分に合った本」に出会えることはとても貴重なことです。

 そんな出会いにほんの少しでも手助けができたらいいなと思います。

 読んでいただけると嬉しいです。

『レバレッジ・リーディング』

 さて、そんな書評ですが、3冊目に選んだのは『レバレッジ・リーディング』です。

 本田直之(ほんだなおゆき)さんの本です。

 これはつまり、本を読むための本、です。

 私はときどき、この手の本を買います。「速読法」や「読書術」に関する本です。

 冒頭にも触れましたが私は本を読んでもすぐに忘れてしまいます。

 どうしたら(本の内容を)自分に身に付けることができるのだろうかと日々模索しています。

 そんなときにYouTubeを見ていたらヒトデさんがこの本を紹介していました。

 ブログを書く人なら知らない人はいないというトップブロガーのヒトデさんです。

 ヒトデさん自身も本を読んでも内容を忘れてしまうことがあるそうです。

 でも、「レバレッジ・リーディング』を読んでからは「あ、身に付いているな」と感じているそうです。

 YouTubeを見ていると分かることですが、ヒトデさんも読書家です。

 主にブログに関することですが、「心理学」や「マーケティング」など、読んだ本の内容を分かりやすく動画で伝えてくれます。

「お、これが身に付いているということか」と感心しながら見ていました。

 そんなヒトデさんが紹介するんだから、きっといい本なんだろうと私は大いに期待してこの本を買いました。

 著者、本田直之さんは一年間にビジネス書を約400冊読まれるという読書家です。

 そんな本田さんですが、昔は本を読むことが苦手だったようです。

 本嫌いだった本田さんが読書家になり、読書術の本を書くまでになったきっかけは留学にあります。

 留学先で勉強のために本を大量に読まなければならないという事態に陥り、必死になって本を読まれたそうです。

 そこで編み出したのが「レバレッジ・リーディング」というものです。

 レバレッジ・リーディングでは読書を「投資活動」としています。

 読書をすることで、「リターン」があると書かれています。

 それも、100倍のリターンがあると言っています。

 1500円で買ったビジネス書なら、100倍で15万円の利益になる、ということです。

「おお」と唸ってしまいます。

 本の内容はこのようなものです。

  • 速読とは違う多読のメリットとは?
  • 膨大な書籍から、良書を選び出すには?
  • 1日1冊を読みこなす効率的な本の読み方とは?
  • 読書のための環境と時間はいかにして作り出すか?
  • 読んだままで終わらせないための工夫とは?
  • 本のエッセンスを実践に結びつけるには?

 です。

 この本を読んだことで、私も実践的な読書ができたらいいなと思います。

書評

 総合評価:✩✩
 読みやすさ:✩✩✩✩✩
 役に立った:✩✩
 新鮮さ:✩
 面白さ:✩✩✩✩
 再現性:✩
 (MAX:✩✩✩✩✩)

 読みやすさは抜群の星5です。面白くもありました。でも、総合評価を低くしたのにはわけがあります。

 それは何かと言うと、「本に線を書く」ということです。

「きたー、これ」と思いました。

 他の読書術の本でも「本に線を書く」ということはよく書かれています。

 ここがキモです。

 私は絶対に本を汚したくない人です。

 なのでこの本の内容は私には合わないと思いました。

 本に線を引くだけじゃありません。ページを折る、メモを書く、とにかくボロボロにする。と書かれています。

 この本を良書にするか、無駄なものにするのかは「本を汚すことができるか」どうかで大きく分かれます。

 本に線を引くことができる人には、とてもいい本だと思います。

 そういう人にとっては、この読書術を活用することで、しっかりと本の内容を自分に身に付けることができ、「投資活動」をすることができ、リターンを得ることができるだろう、と、思います。

 記憶に残す面でも、その重要性は痛いほど分かります。

 ですが、私にはどうしてもそれができないのです。

 そこがとても残念でした。

 これは、譲れません。

 私は多分、「読書術」に関する本を読むのはこれで最後にしようと思います。

 本を汚すことができるか否かはけっこうなキモです。

 それが出来るか出来ないかで、人生は大きく変わっていくと思います。

 それが出来ない私は、読書を「投資活動」にすることは出来ないし、おそらくこの先も「忘れていく読書」をするはめになってしまうのでしょう。

 ちょっと、諦めてしまいました。

 でも、ほんの少し、救いがあります。

 それは、「メモを書く」ということです。

 メモを書き、パソコンに入力する。そしてそれをプリントアウトし、常に身に付ける。というものです。

 それなら本を汚さなくていいし、記憶の定着にもぐっと近づく方法だと思いました。

 不思議なものです。

 勉強するときは、教科書なり参考書なりに線を引いたりノートに書き写したりして記憶に残そうとしました。

 それが、どうして普段の読書ではやらないのか。

「そりゃあ忘れるよ」と言われても仕方がありません。

 そこだけは実践していこうと思います。

まとめ

 『レバレッジ・リーディング』、この本を活かすことができるか、殺してしまうのかは、「本に線が引けるか否か」です。

 それが出来る人にはとても役に立つ本だと思います。

 私にはそれが出来ませんでした。

 その他にも、本の見つけ方や整理の仕方などが書いてあります。

 それはとても参考になりました。

 本をボロボロにすることは、決して本を粗末に扱っているわけではありません。

 むしろ、愛情を持って接しているとも言えます。

 本に線を引ける、ボロボロにできる、という方は是非読んでみてください。

 私にもその覚悟があったら人生は大きく変わるのかもしれませんが、私は私に出来ることで今後も読書活動をしていこうと思います。

 読んでくれてありがとうございます。

 以上です。

 

 

 

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