誕生日

雑文

 11月30日。

 本日は私りょうきちこと勝馬将太の誕生日です。

 秋篠宮様と誕生日が同じという隠れた自慢を持っています。

 38歳になりました。

 38歳という年齢に対して特に深い感慨はありません。

「あ、そっかー」くらいに捉えています。

 十年前の28歳の誕生日は、「もう30になるのか」と、よく分からない焦りのようなものを抱いていました。

 それから十年経ったいまはどうかというと、焦りのような気持ちはまったくなくなりました。

 何というか、「受け入れた」という言葉が適切なのかもしれません。

 40歳という年齢まであと2年を切りました。

「男は40になったら顔に責任を持て」と言ったのはリンカーンでしょうか。

 私の顔はどうなんでしょう。

 興味のある方はこのブログのプロフィールでも覗いてみてください。

 あまり顔出ししない私がブログのプロフィールだから仕方がないと諦めて載せました。

 ただし、数年前の写真なので、いまよりも若いと思います。

 珍しく父親から電話がきました。

 普段まったく連絡を取っていないので、ずいぶん久しぶりです。

 96歳になったおばあちゃんが認知がひどくなっていて家で介護をしているそうです。

 私はそのことに何の感情も湧きませんでした。

 父親の母親、つまり私の祖母にあたる人ですが、私とはほとんど関わりを持っていません。

 私の両親は私が小学生のころに離婚しました。

 それから約17年、父親とは音信不通でした。

 大人になってから再会して、いまに至ります。

 私には実の祖母であるにも関わらずまったく思い出がありません。

 たった一枚、古い写真が残されているだけで、他はあまり思い出せない。

 ずっと昔に、兄とおばあちゃんの家に遊びに行ったときのことだけがぼんやりと記憶されています。

 たしかそのときはらーめんを作ってくれた。

「本を読んで」みたいなことを私が言って、祖母が大きな虫眼鏡を持ってきた。

 それくらいです。

 母方の祖母の家には小さいころに沢山遊びに行ったし、大人になってからもとてもお世話になっていて、いま現在はそこで居候させてもらっています。

 同じ祖母という間柄なのに、こうも差が出てしまいました。

 おばあちゃんの立場からすると、もしかしたらそれは寂しいことなのかもしれません。

 だけどいまさら会いに行ったとしても、何も話すことはありません。

 認知が進んでいるなら、きっと私のことなど、分からないでしょう。

 寂しいことですが、仕方ありません。

 母からもお祝いのメッセージを頂きました。

「そういえば今日誕生日だったね。おめでとう。ケーキはないけど」

 ありがとうと言うのも照れくさかったので、「ああ、うん」とだけ答えました。

 他には元カノさんからLINEが届きました。

 LINEをくれたのは彼女だけでした。

 別れてから何年も経つのに、毎年お祝いのメッセージを送ってくれます。

 私も彼女の誕生日と正月にはメッセージを送っています。

 ずいぶん長い付き合いだと思う。

 もう男と女の関係ではないけれど、人と人として関わっていられることに喜びを覚えます。

 まだ彼女が10代のころに知り合って、そのころは私も20代前半で、若かった。

 いろいろな場所に行き、いろいろな思い出を作りました。

 今日のやりとりで、「お互いアラフォーだね」と言いました。

 彼女は私よりも4歳年下なので、もう少し余裕があります。

 それでもすっかり大人になった彼女のことを思うとなんだか感慨深いものがあります。

 彼女のたったひとりの息子さんも気が付けば小学生になっています。

 月日が流れるのは早いものだ。

 Twitterの方からも沢山のお祝いのメッセージを頂きました。

 誰ひとり会ったことはないですが、とても嬉しいです。

 私という人間は、どちらかというと一匹狼的な存在です。

 群れるのを好まないし、社交性に欠けています。

 友人と呼べる人も、片手で数えられるくらいです。

 それでも思い返してみたら、毎年誰かが私の誕生日を祝ってくれています。

 誰にも祝われなかった年はありません。

 そのことをとても有り難く思います。

 そういえば、プレゼントって何をもらったんだろう。

 いままで自分の誕生日にもらったプレゼントを思い出してみようとしました。

 しかし、すべてを思い出すことはできませんでした。

 子どものころは何かおもちゃでももらっていたのかもしれません。

 印象的だったものはいくつか思い出せます。

 二十歳のときに「ふんどし」をもらいました。

 虎柄のふんどしです。高島屋で売っていたようです。

 ある誕生日の日には安眠枕と目覚まし時計とブルガリの香水とアダルトグッズをもらいました。

 そのとき働いていた会社の上司からはウォーターマンのボールペンをいただきました。(いまでも持っています)。

 それくらいかなぁ。

 なんていうか、物をもらうことはもちろん嬉しいです。

 でも、記憶に残っているのは、「物」よりも「エピソード」の方が多いような気がします。

 どっちが大切なんでしょう。

 どっちもなのかな?

 さてさて、今日はそんな一日でした。

 仕事が終わったあとにファミリーマートで「オムレット」という小さなケーキを買って食べました。

 美味しかったです。

 11月30日、誕生日。

 子どものころは、みんなからお祝いされて、ただ嬉しかっただけですが、年を重ねるごとにいろいろな物事に感謝の気持ちを抱くようになりました。

 私もいつかは死にます。

 この世に生まれてきたことを感謝して今夜はのんびり過ごします。

 どうもありがとうございました。

 

 

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