仕事納め

雑文

 今日は今年最後のお仕事の日。

「平日だしぃ、まーのんびりやっていこう」待機中に読みかけの小説でも読みたいなと思いながらお店のドアを開ける。

 予約表を確認すると目が点になった。びっしり(ご予約が)入っている。

 開店時間の10時から上がり時間の4時までびっしりとご予約が入っていた。

 どうにも動かしようがない。ため息をつく。

 それでも厳しい内容ではなかったのですぐにそれを受け入れた。あいだあいだに少しの時間だけゆとりがあるので煙草休憩くらい入れられそうだ。

 開店準備を済ませると、10時になった。

 ご新規のペアのお客様だった。女性の方はSTさんが担当し、男性の方を私が担当した。

 同じ苗字だったので御夫婦だろう。

 お客様がやってくる。

 ずいぶんと若い御夫婦だった。

 結婚しているのか、羨ましいなと思いながら新規の対応をする。

 奥さんはそのままで、ご主人様は着替えをした。(書きながら「奥」とか「主」とかってなんか時代と合っていないような気もするけれど他に言いようがないのでそう書く)。

 ブースへご案内する。

 アンケートによると肩と腰がお疲れのようだ。

 挨拶をし、お客様にうつ伏せになってもらう。

 施術を始める。

 60分が経ち、終わる。

「それではお時間になりましたのでゆっくり起き上がってください」

 むくっと起き上がる。

 更衣室へご案内する。

 お会計はご一緒だった。仲がよろしいようでなにより。

 お見送りをして、急いでベッドメイキングをする。

 煙草を吸いに行った。ほっと一息。

 そのすぐあとにお客様がやってくる。

 次は常連様だった。私も何度も担当しているので安心だ。

 90分やる。終わる。お会計をし、お正月のクーポンのご案内をしてお見送りをする。

 そこから約1時間休憩できたはずだが、タオルを畳まなければならなかったので本を読んだりはできなかった。

 タオルを畳んだり洗濯物を取り込んだり干したりしているうちに時間がきた。

 最後のお客様、今度はセットだった。

 セットのコースは好きだ。

 90分はあっという間に終わる。

 お会計をし、クーポンのご案内をしてお見送りをする。

 終わった。

 タオルはSTさんが畳んでくれていた。畳まれたタオルを定位置にしまう。

 そんなことをしているうちに上がり時間がきた。

 STさんが丁寧な挨拶をしてくるのでこちらも丁寧に返す。

「よいお年を」

 車に乗り込み、コンビニに向かう。今日は焼き鳥を食べよう。

 焼き鳥とコーヒーを買い、休憩をする。

 そして帰路についた。

 車を運転しているときが一番落ち着く。

 今年の仕事も無事に終えることができた。

 まるまる一年、無遅刻無欠席だった。

 特に頑張ったわけではない。

 なんだか一日一日の積み重ねだなぁと思った。

 昨年の10月に退院をして、社会復帰を目標に前にやっていた仕事を再開した。

 悪くない一年だった。

 来年からは新しい仕事も始める。

 とりあえず、一年間お疲れさまでした。

 あったかい薬草風呂にでも入って、ビールでも飲みたいけれど、そんなものはなくて、家のお風呂に浸かって冷蔵庫に入っている牛乳を飲んで終わるのだろう。

 明日は大晦日。

 特に予定はない。

 のんびり過ごしたい。蕎麦が楽しみだ。

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