レストランでアルバイトを始めて6日目の今日、初めて土日に入ることになりました。
土日はランチメニューをやらないので平日とは少し勝手が違います。
その上混み合うことが予想されますのでプレッシャーを感じていました。
朝、布団から出るのがイヤだった。
「お布団、お布団」と心の中で呟きながら体を丸めて布団にくるまる。
それでも時間はやってきます。
アラームが鳴ったらバッと起きて何も考えずにルーティンを行います。
まず煙草を吸う。煙草を吸ったら布団を畳む。畳んだら髪の毛をセットして制服に着替える。
そういった日常のルーティンを無心でやります。
朝が弱い人にはおすすめの方法なのだと、小説『リレキショ』に書いてありました。
準備が終わると、指差しチェックをして忘れ物がないか確認し家を出ます。
職場まではこの時間だと車で45分くらいで着きます。
この時間が大切で、音楽を流しながら車を運転し自分のコンディションを整えていきます。
お店から一番近いコンビニで休憩をします。この時間も大事。
缶コーヒーを買い、一服する。
40分くらい休憩できます。
Twitterでフォロワーさんに挨拶をして、10時10分になったら再び煙草を吸う。
吸い終わると、アダルトなサイトでえっちな画像を探します。二次元です。
可愛い女の子の画像が僕の支えとなっています。
段々と時間が迫ってきます。緊張しているわけではないけれど、少し気が重い。
初めてのことなので、何が起こるか分からない。
「どうか慣れるまでは忙しくなりませんように」と願いました。
時間が来ました。お店へ向かいます。
約30分前にはお店に着くようにしています。
裏口から入り、挨拶をして2階の控え室へ上がる。
ロッカーに荷物をしまい、バッグからボールペンとメモ帳とスマホとお茶と煙草とライターとミンティアを取り出し、サロンを腰に巻く。
少し時間に余裕があるので一服できます。
石上さんがやってきました。まだかぶったことはないのですが先日一人で食べに来たときに挨拶してくれた方です。おじさんです。
煙草を吸うあいだ、雑談をしました。
シフトを確認すると、晴美さんが居ないことが分かりました。ほっとします。
15分前になると、下へ降ります。
勤怠を押し、検温をして表に記入して手を洗ってアルコール消毒します。
もうひとり初めて会うスタッフがいました。名前を確認したあとに挨拶をしました。
「石上さんはレジェンドだから」アイさんが石上さんを紹介してくれました。
石上さんは名札が金色です。
「何でも知ってる」とアイさん。
「知っていることは知っているけど、知らないことは知らない。分からないことがあったら何でも聞いてね。答えられることなら答えるし、分からなかったらごめんなさい」
「はい。よろしくお願いします」
「分からないことがあって、自分で判断して間違って覚えちゃったらいろんなところに迷惑がかかっちゃうから、ちゃんと聞いてね」
「はい」
自分の持ち場に戻りました。
お冷やシルバーを確認して洗い場も確認して特にやることがなさそうだったので紙ナプキンを折りました。
11時ごろになって、お客様がやってきました。
自分が出来ることを、やります。
少しして、準社員のえりさんと石上さんが話をしています。どうやら僕のことのようです。
「次はレジだね」みたいな話でした。
石上さんに呼ばれ、レジに向かいます。ポケットからメモ帳とボールペンを取り出します。
一通り、レジでの流れを教わりました。
「あとは、やって覚えるしかないから、とりあえず今日は手が空いているようだったら他の人のレジ打ちを見ていて」
「はい」
お冷を持っていく。料理を持っていく。バッシングをする。お会計の場面になったら隣で見ている。シルバーを作ったり、お皿を拭いたり。
料理は平日のものとは少し違っていました。伝票の扱いも少し違います。それを必死にメモします。
いつラッシュが来るのだろうと身構えていましたが、ラッシュは来ませんでした。
平日よりも、空いていました。
時間がのんびり流れているようです。
落ち着いて仕事をすることが出来ました。ミスもないです。注意されることもない。
一回だけ自分でレジを打たせてもらいました。簡単な会計だったので問題なく行うことが出来ました。
平和だなと思いました。平和です。
シフトは4時まででしたが暇だったので3時に上がらせてもらいました。
やった! とりあえず土日の一日目は無事に終えることが出来た。
控え室へ行き、一服します。
そこに居たマネージャーと先輩と少し雑談をして帰りました。
問題は、明日だ。
明日。日曜日。きっと混む。晴美さん。
でも、明日を乗り切れば休み。
なんとか頑張れそうです。
お疲れ様でした。♨
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