書評#16『「超」勉強力』

書評

はじめに

 私はあまり頭がよくありません。

 でも、「よくなりたい」と思っています。

 なので、「勉強法」系の本には目がないです。

 古くは高校生のころからあれもこれもと読んでいました。

 実践したものもあれば、しなかったものもあります。

 そんなわけで、今回も「勉強法」的な本を手に取ってしまいました。

 このブログの書評は「堅苦しくない」ことで有名です。

 何か参考になれば幸いです。

『「超」勉強力』

 書評第16冊目に選んだのはニューヨーク州弁護士の山口真由さんと脳科学者の中野信子さんの『「超」勉強力』という本です。

 肩書だけを見ても、頭がよさそうな人であることが分かります。

 二人とも東京大学卒です。

 それだけでも凄いのですが、その後のキャリアも凄い。

 ここで細かく説明するのは面倒なので省きます。本のうしろに「ぶわーーー!!!」と書かれています。

 そんな二人が「勉強」について語ってくれる本がこの『「超」勉強力』です。

書評

 総合評価:☆☆☆
 読みやすさ:☆☆☆☆
 勉強が出来る:☆☆
 記憶に残った:☆
 実践的である:☆
 頭がよくなる:☆☆
(MAX:☆☆☆☆☆)

 です。

 まず、読みさすさですが、星4です。

 とても読みやすかった。

 文章を読んでいるというよりは「話しかけてくれる」といったような感じです。

 途中二人の対談もあります。

 次に、「勉強が出来るようになるかどうか」は星2です。

 勉強法の本なのに、それで勉強が出来るようになるかどうかが星2というのは低い評価なような気がしますが、この本を読んだからといってすぐに勉強が出来るようになるわけではないと思ったので2にしました。

 当たり前といえば、当たり前ですが(笑)。

 この本は、勉強の「方法論」ではなくて「考え方」について書かれたもののような気がします。

 二人がそれぞれ「どのように勉強をしてきたか」が書かれています。

 私は、「そうなんだ。へえ」というスタンスで読んでいました。

 もしかしたら私の方(の読み方)に問題があるのかもしれませんが、これで勉強が出来るようになるかどうかという評価をつけるなら、やっぱり星2にします。

 記憶に残ったかどうかは星1です。

 実は、この本を読んで、書評を書くまでに少し時間があいてしまいました。

 私生活が忙しかったので、じっくり書く時間がなかったからです。

 そして、まったく読み返さずに「覚えていること」は何かと聞かれたら、2つしか思い出せません。

 それは、

  • 国語力が大事
  • 7回読む

 ということだけです。

 国語力云々は自分で向上するとして、7回読むというのは誰にでも出来ることです。

 学生時代、私は歴史のテストの際に教科書の範囲を50回音読していました。

 やったのはたったそれだけだったのですが、だいたい100点近い点数が取れました。

 そんなことを思い出しました。

 この、7回読む勉強法は細かくどのようにするかが説明されています。

 ちょっとやってみようかな、と思いました。

 記憶に残ったのは、それだけですね。

 実践的である、も星ひとつです。

 先に少し触れましたが、この本は「方法論」ではないと思います。

 二人がどのように勉強してきたかが具体的に書かれているので、それを参考にすれば、それは「方法論」として捉えることも出来ます。

 しかし、読了後感じたものは「勉強の仕方」というよりは「勉強をする上での心構え」といったようなもののような気がします。

 実践的な内容ではないな、というのが私の判断です。

 あくまで、「私の」ですので、違う人が読んだら違う印象を受けると思います。

 そして、「頭がよくなる」かどうかは星2。

 なんとなくですが、読了後、すっきりした気持ちになりました。

 ちょっと頭がよくなったような気がします。

 だけどそれで実際に頭がよくなったかどうかはまた違う話です。

 この本を読みながら、逆に「頭のよくない人の勉強法」という本があってもいいのではないかなと思ったりしました。

 いわゆる反面教師的な内容です。

 山口さんも中野さんも「頭のよい人」です。

 もしかしたら頭のよい人は頭のよくない人の気持ちが分からないのかもしれません。

 なので頭のよくない人にとっては、参考にならないのではないかな、と思いました。

 ちょっと余談ですが、こうやって「頭のよい人」とか、「頭のよくない人」と書いていると、ちょっと抽象的すぎるのではないかと心配になりました。

 本の中にも書いてあったような気もしますが、「脳」の良し悪しというのは遺伝が○%で、後天的なものが○%とあって、自分の努力でいくらでも伸ばすことができます。

 基本的に、「頭の悪い人」というのは居ないのではないかと思ってきました。(遺伝的なものや病気によって学習能力が難しい人というのは「頭の悪い人」という表現はしませんのであしからず)。

 なので、「頭のよい人」とか「頭のよくない人」という表現はやめて「テストの成績がよい人」、「テストの成績が悪い人」と表現した方が伝わりやすいのかもしれないと、今更ながら思ったりしました。

 はい。余談です。

 ちょっと横道にそれてしまって「何を書いていたんだっけ?」となってしまったのでそろそろまとめようかと思います。

 以上を踏まえて、総合評価は星3つです。

まとめ

 『「超」勉強力』読みました。

 国語力が大事。7回読む。

 私がこの本を読んで得たものはその2つです。

 なんだかあまり参考になるような書評を書けなかったような気がしますが、そこのところは私の力不足なのですみません。

 ちょっとでも「読んでみようかな」と思われた方は読んでみてください。

 ありがとうございます。

 

 

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