物語に於いて大切なこと。
もしかしたら、話の内容や伏線よりも、キャラ設定なのかもしれない。
そんなことをアニメ『僕のヒーローアカデミア』を観ながら学びました。
『僕のヒーローアカデミア』では、登場人物が多い。
それぞれ「個性」があって、濃い。
それがしっかりと描かれていることが、この作品の魅力だろう。
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わたしは物語を書くので、その面に於いての勉強を常々している。(つもりである)。
こう、なんていうか、今まであんまりキャラ設定に関してはおおざっぱだった。
生まれて初めてちゃんと書いた物語は「マンガ」で、中学生のころに書いていた。
そのときのキャラ設定はざっくばらんに「勇者、主人公」「白魔法使い」「黒魔法使い」「神様」「武闘家」とかいった感じで書いていた。
それが高校生になると小説になり、「主人公」「幼馴染」「親友」といったようになっていった。
だけど、細かくそしてまた強く「個性」を書いてはいなかった。
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キャラ設定の大切さを知ったのは湊かなえ先生の書いた小説『母性』を読んでからだ。
この小説を読んで、書評を書くにあたって湊かなえ先生のことに触れたときに知ったのは、
先生は「キャラ設定を事細かに決める」ということだった。
本文にないところまで細かく決めるらしい。
だからこそ、小説がいきいきしているのだと思う。
その姿勢に感銘を受け、
わたしもキャラ設定を細かく設定することにした。
名前、性別、血液型、誕生日、好きなもの、嫌いなもの、幼いころのエピソード、家族構成、性格、動作、口癖、などなど。
わたしはマンガを描いていたときからなんとなく思っていたことがあって、
それは、登場人物が多すぎると誰が誰だかわからなくなり話に引き込まれない、という思い込みだ。
なぜそのように思うようになったかというと、
海外の小説のせいだ。
海外の小説を読むと、人物があまりよくわからないことが多い。
『カラマーゾフの兄弟』だったか、スティーブンキングの何かだったか、『蠅の王』だったのか覚えていないが、人物がよくわからなかった。
だから、「登場人物はなるべく少なくしたほうがいい」と思っていた。
その偏見を覆したのが、『僕のヒーローアカデミア』だったわけだ。
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こう、なんていうか、純粋にアニメを見て物語を楽しんでいるのだけれども、このアニメを観ることによって、「物語を描く上での勉強」をしている。
非常にためになる。
マンガの『ワンピース』なんかもうまいなって思ったりする。
あれ? なんか話が散乱としてきたな。
まとめよう。
物語に於いて大切なこと、それは、キャラ設定をしっかりすることである。
話の筋や伏線も大切だが、前提として大切なのがキャラクターづくりなのである。
こう、作品をつくっていると、「勝手に動く」という現象が起こることがある。
作者のプロットなり、大まかな道筋があったとしても、作者自身が気づかなかった展開をキャラクターが勝手に作ってくれたりする。
その感覚は執筆なり作曲の上で非常に楽しいことであり、また、質を上げる。
そのためにも、キャラクターをしっかり描くことが大切なのだ。
ああ、なかなかいいことを言ったな、(言ったのか!?)
ふだん阿呆なことばかり言っていますが、今日は少しまじめなことを書きました。
何かご意見がありましたらお気軽にメッセージください。
それではまた。
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