はじめに
私はあまり頭がいい方ではありません。
特に記憶力に自信が持てず、読んだ本もすぐに忘れてしまいます。
そして難しい本はまったく理解できません。
世の中では「そんなに難しくないよ」と言われているような本でも理解できないことがあります。
でも、本を読むことは好きです。
ジャンルは様々。
小説、エッセイ、ビジネス書、自己啓発本、実用書、などなど。
それがちゃんと記憶に残り、身に付いたらいいなと思っています。
そこで、書評を書く事にしました。
ひとつは自分のため。もうひとつは私のようにあまり読書が得意ではないけれど本を読みたいと思っている方のために、「これはいいよ」とか、「これはあまりよくなかった」といったようなレビューを発信したいと思います。
気軽に読んでみてくれると嬉しいです。
『読みたいことを、書けばいい。』
書評、2冊目は『読みたいことを、書けばいい。』です。
田中泰延(たなかひろのぶ)さんの著書です。
早稲田大学卒業後、広告会社である電通で24年間コピーライターとして勤務したという経歴を持つ著者の、「書くための本」です。
文章術です。文章術ですが、書くためのテクニックではなくて、書くための考え方を示す本だと書いてあります。
私がこの本を読もうと思ったきっかけはあるブロガーさんのおすすめでした。
ブログを書く方なら知らない人はいないという有名ブロガー「ヒトデ」さんがYouTubeで紹介していた本です。
ブログのプロがおすすめするんだからきっとためになるだろうと思って購入しました。
タイトルに惹かれたというのもあります。
「読みたいことを、書けばいい。」
そのとおりだなと思いました。
ブログでも小説でもエッセイでもそうですが、自分が読みたくないものは、誰だって読みたくない。
文章を書くなら、自分が読みたいことを書く、なんだかそれはとても的を射ている言い方だなと思いました。
さすが、コピーライターです。
そんなわけで、この本を読みました。
書評
総合評価:✩✩✩
読みやすさ:✩✩✩✩✩
活かせる度:✩✩
新鮮さ:✩✩✩✩
記憶に残る度:✩✩
(MAX✩✩✩✩✩)
読みやすさは抜群の星5です。2日3日で読み終えました。時間があれば、1日で読めるような文章でした。
活かせるかどうか。つまり、この本を読んで自分の文章に活かせるかどうか、それは星2にしました。
本文の中の「一次資料に当たる」という段階で「あ、僕にはムリだな」と思いました。
著者が書いた文章の参考文献を見て、「あ、難しそう」と瞬時に判断しました。
図書館の利用法なども書いてありますが、私はあまり図書館には行きません。まったく行きません。それで私にはあまり向かない方法だなと思いました。図書館が好きな方には、とても参考になります。
新鮮さは星4つ。文章について書かれている本ですが、確かに、テクニックではなくて、前提として持ちたい「考え方」が書いてありました。
私はいままで小説の指南書などを何冊か読んだことがあります。学生のころは小論文の書き方なんてのも読みました。
いままで読んだ文章術の本とは一味違うものであることは間違いありません。
記憶に残る度は星2つです。
いま、まったく読み返さずに覚えていることはたったひとつだけです。
「一次資料に当たる」
それだけです。
文章を書くときに、調べるわけですが、その際に、ウィキペディアなどのネットの情報ではなく、図書館に行ってちゃんと一次資料に当たれと書いてあります。
先ほども書きましたが、「あ、難しそう」と思い、断念しました。
私が文章を書くのは、小説か、エッセイか、ブログです。もちろんその際に調べなければならないことは調べるのですが、その「調べ方」を見て、「あ、僕にはムリだな」と思いました。
記憶に残ったのはそれだけです。
以上を踏まえて、総合評価は星3つです。
面白いといえば面白い本でした。
読みやすかったことも高評価です。
でも多分、私のためにはならなかった。
そのことが残念です。
まとめ
率直な感想を述べると、「やっぱり一流の人の言うことだ」です。
早稲田大学というだけでやっぱり頭がいいし、あの有名な電通で24年間もコピーライターとして勤務していたという経歴だけみても、やっぱり一流の人なんだなと思います。
つまり、私とは違う人間なんだ、ということです。
私みたいに、あまり頭のよくない人間には到底真似できないような内容でした。
だからといってまったく役に立たなかったかといえばそうでもありません。
履歴書の書き方とか、あるいはタイトルにある「読みたいことを、書けばいい。」というスタンス。それは身に付けたいと思いました。
まとめ。
文章を書く人、あるいはこれから文章を書きたいと思っている人、そんな人におすすめの本です。
私はやっぱりバカだなと思いました。
それでも文章を書きたいと思っています。
自分が読みたい文章を、書いていきたいと思います。
終わり。
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