おもちゃ

雑文

 もうすぐクリスマス。

 サンタクロースが忙しくなる時期だ。

 サンタさんはクリスマス以外の日は何をしているのだろう。

 それは誰も知らない。

 私も子どものころはクリスマスが来るのを楽しみにしていた。

 夜眠って、朝起きると枕元にプレゼントがあるというなんともロマンチックな出来事があるからだ。

 私は「よい子」だったので毎年プレゼントを貰っていた。

 何を貰っていたのかはいまでは覚えていないけれど、おそらくおもちゃか何かだろう。

 貰ったおもちゃはいまではもう姿かたちもないのだが、サンタさんから貰ったノートやカードや手紙なんかはいまでもとっている。

「サンタクロースはいるのいないの議論」になったときに、「いるよ」と言うための物的証拠だ。

 ちゃんとノートには「サンタクロースより」と書かれているし、字も綺麗だから間違いない。

「サンタクロースは日本人じゃないよ」と言われそうだが、サンタさんはどの国の言語も使えるのだ。

 じゃなきゃ、世界中の子どもたちに一夜でプレゼントを贈りまわるという偉業を成し遂げることはできない。

 ギネスブックに載っていないのが不思議なくらいだ。

 さて、そんなわけで、今日のテーマは「おもちゃ」。

 おもちゃ。子どもだったら心が躍る響きである。

 デパートに行ったときは必ずおもちゃコーナーに行ったし、商店街のおもちゃ屋さんを見て回るのも好きだった。

 自分が子どものころ、どんなおもちゃを持っていたのかちょっと思い出してみた。

  • 父親のコレクションだったミニカー100台くらい。
  • ミニ四駆
  • ガンダムのプラモ
  • ガチャガチャでゲットしたおもちゃ(ガン消しとか)
  • なんか光るやつ。火花も出る。
  • 仮面ライダーV3の走るおもちゃ
  • ビーダマン
  • お城とか戦艦のプラモデル
  • エアガン及び銃のおもちゃ
  • 火薬類
  • けん玉
  • コマ(ベーゴマを含む)
  • ドラゴンボールのカード

 自分が持っていたおもちゃと言えるものはそんなものかもしれない。遊んでいたものだともうちょっと増える。

 きょうだいで使っていたレゴブロックとか、スケボーとか一輪車とか廃タイヤとか積み木とかボールとか何かだ。

 どうやって遊んでいたのかというと、例えばミニカーだったら部屋の中にあるものでコースとか障害物とか坂とかを作って走らせて遊んだり、ミニ四駆は知っていると思うが速く走らせるためにいろいろいじる。(コースを買ったときは嬉しくてたまらなかった)。

 ガンダムのプラモデルは大人が作る所謂ガンプラではなくて、BB戦士というちょっとかわいい部類のプラモデルで、作ったガンダムとガチャでゲットしたガン消しとかゴジラのおもちゃとかを使って戦わせていた。

 私は、部屋にあるものを総動員して「舞台」を作っていた。(遊ぶにはまずここから始める)。

 それはレゴブロックだったり、積み木だったり、ティッシュ箱であったり、タンスだったり布団だったり、湯船だったりした。

 次に、チーム分けをする。チームというか、敵対する組織というか、とにかく自分が持っているおもちゃを二つなり三つなりに分ける。

 そのあと、自分で思いついたストーリーにそっておもちゃを動かし、セリフを自分で言って戦わせて楽しむ。

 とっても楽しかった。

 エアガンとか銃のおもちゃはだいたいが「刑事ごっこ」で使われた。

 ときどき、「訓練」と称してアパートの鉄筋を的にして撃って遊んでいた。柱の真ん中ではなく、角に当てると「キーン」という音がしてリアルだった。(興奮する)。

 火薬類は爆竹だったかな? とにかく派手であればよかった。

 けん玉は特に意外性はなく、けん玉らしく遊んだ。

 コマ。コマ! 小学校5年生くらいのときにクラスで流行って、めっちゃハマった。

 私は割と強い方だった。左利きなので、ほかの人とは逆向きの回転をするので強かったのだ(と、自分では思っている)。

 お城のプラモデルや戦艦や戦闘機のプラモデルは真面目に作っていたが完成すると飾るわけではなく、ガンダムのプラモデルたちの「舞台」として役立った。

 写真に撮ってみたりもした。(ジオラマというやつである)。

 戦艦大和なんかはお風呂に浮かせて遊んだし、池なんかにも持っていったような記憶がある。

 いまは持っていないということは、おそらく沈んだのだろう。

 大和らしい最期だ。

 ドラゴンボールのカードはただのコレクションだ。集めて楽しみ、見て優越感に浸るものだ。

 戦闘力とかスキルとか属性とかそんなものは知らない。

 そんな感じかな。

 遊びについてはそのほかにも多種多様な遊びをしたのでここでは書ききれない。

 突然話は変わるけれど、数ヶ月前に、テレビのCMで「日輪刀」のおもちゃが売られているのを知った。

 日輪刀とは漫画及びアニメ『鬼滅の刃』で使われている刀のことで、CMでは人気キャラクター「胡蝶しのぶ」の日輪刀がおもちゃになって登場していた。

 光ったり、台詞が聞けるものらしい。

 それを見て私は「欲しい!」とは思わなかった。

 大人だからではない。

 もし自分が子どもだったとして、そのテレビCMを見て、欲しくなるか考えたときに、「欲しくない」という結論に至った。

 理由はいくつかある。

 まず、胡蝶しのぶモデルだったのがイヤだった。

 しのぶさんは大好きだが、しのぶさんの刀を使って遊びたいとは思わなかった。

 どうせ手にするのなら、主人公の炭治郎のものがよかったし、デザインも私が求めるものではなかった。(しのぶさんの刀は特殊な形をしているのである)。

 そして、どのように遊ぶのかを考えたときに、おそらく鬼滅ごっこをするか、ちゃんばらをして遊ぶか、とにかく「武器」として持っておきたいので、その点からすると、プラスチックでできていて、造形が施されていて、光ったり声が出たりする機能はいらないのである。

 なので、欲しくないという結論に至ったのだ。

 もし、自分が子どもだとして、「欲しい」と思える日輪刀はどんなものかというと、それはもう「模造刀」である。

 大人が部屋に飾っているようなちゃんとした「刀」として見られる模造刀なら欲しくなっただろう。

 前述したが、「ごっこ」で使えるし、なんらかの「武器」になりそうだからだ。

 少年は何故か「武器」を持ちたがる。

 ちなみ今調べたが鬼滅の刃の「模造刀」はちゃんと売っていた。

 数千円から数万円するようだ。(もはやそれはもうおもちゃではないだろう)。

 だからといって、子どもに模造刀をプレゼントするのはちょっと考えものである。

 私が子どもだとして、それを貰ったら嬉しいが、ちょっと危険かもしれない。

 武器だと認識するので、喧嘩に使ったりもすると思う。

 模造刀であっても、金属なので、思いっきり頭に振りかぶったら怪我をする。

 もちろん子どもだといってもそれくらいは分かるので手加減をするが、模造刀は「憧れ」として胸の中に持っていれば良いのである。

 たぶん木刀でも遊べるし、木の枝だって存分に遊ぶことができる。

 子どもの遊びの上で大切なのは「想像力」である。

 完璧なおもちゃではない。

 想像力を掻き立てるおもちゃが良いと思う。

 良いと思うし、私はそういうおもちゃが好きだった。

 大人になってみて、ふと思うことなのだけれども、いま、おもちゃが欲しいかといったら「いらない」と答えるだろう。

 子どものころ、あれだけ欲しかったものなのに、どうして大人になるといらなくなるのだろう。

 遊ばないからだろうか。

 それとも、子どものころに存分に遊んだので、おもちゃは卒業したのだろうか。

 分からない。

 分からないけど、大人にだって欲しいものはある。

 私だったらギターとか音楽機材とかパソコンが欲しい。

 大人は、おもちゃを欲しがらない代わりに自分の趣味のものが欲しくなるのだろう。

 さて、ここからはさらに大人の時間だ。

「大人のおもちゃ」について語ろう。

 え? 聞きたくない?

 そうか。それは残念だ。

 私はたぶん「大人のおもちゃ」に関しては原稿用紙30枚くらいの記事は書けると思う。

 12000字だ。

 読みたい人が多かったら書こうと思う。

 今日は、そんな感じ。

 子どもたちは、サンタさんに手紙を書こう。

 攻略のポイントを抑えるならなるべく「早め」に手紙を書いておくと良い。

 サンタさんも準備に時間がかかるのである。

 郵便で送ってみるのも手だけど、確実だったのは自分の親に託してみるのだ。

 そうすると、サンタさんの元に届く。

 私は届いていた。

 よい子であれば、プレゼントが貰えると思う。

 もしよい子なのにプレゼントが貰えなかったら、私に言ってみるといい。

 ちゃんとお問い合わせフォームもある。

 調べたことはないけれど、私が持っているサンタさんからのノートに書かれた字を筆跡鑑定し、指紋を検出し、出処を調べてみて訪ねてみようと思う。

 会ったことはないけれど、会ったら、子どものころにお世話になったことを感謝し、「プレゼントが貰えない子どももいるんですけどどうしてくれるんですか? 職務怠慢ですか?」とクレームも付けてみる。

 サンタさんはきっと私を見て「大人になったな」と言うだろう。

 ため息もつくかもしれない。

 時給1000円で配送業務を任してくれるのかもしれない。

 サンタさんと大人の事情を語るのはイヤだが、私も大人なので仕方がない。

 せっかくのクリスマスなのだから、子どもはおもちゃを手にしてはしゃいで欲しい。

 

 

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