わたしのための文章

雑文

はじめに

 久しぶりにブログを更新します。

 更新するといっても、特に何か書くべきものとか、言いたいこととか伝えたいことなどがあるわけではないので雑文になります。

 ほとんど自分のための文章です。

 自分のための文章を書くというのも悪くない。

 誰のためでもない、何の役にも立たない。たぶん3日したら書いた自分でも忘れてしまうであろう文章。まあそんなものがあってもいいだろう。

死んでいました

 今から三日前の木曜日、わたしは死んでいました。

 死んでいるのと同じくらい、意気消沈していて、抜け殻のようになっていました。

 理由はその前日の水曜日、病院で嫌なことがあったからです。

 わたしは月に一度病院に通っています。皮膚科にも通っていますがまあそれは置いておいて、メンタルクリニックと内分泌科に月に一度診察を受けています。

 理由は統合失調症とバセドー病という面倒な病気のせいです。

 はじめ、メンタルクリニックでわたしはこう言いました。

「薬を減らしたいです」と。

 ここ一ヶ月、そういう思いだったので、わたしは自らの意思でエビリファイという向精神薬を半分にし、睡眠導入剤は飲まないようにしていました。バセドー病の薬は止めるわけにはいかないのですが、精神薬はやめたかったのです。

 理由は、物理的に自分の脳内をめちゃくちゃにされるのが怖くなってしまったからです。

 どうしてそのように思ったのかと言うと、薬を飲んでいても、一向に「良く」ならないし、むしろ悪くなっていって、薬の量が増えていっていたからです。

 薬なんか飲まずに、自然治癒力で治っていくのが一番いいとわたしは考えたのです。

 先生もその意見に賛同してくれると思っていたら違いました。

 先生はこう言いました。

「肝臓の数値が悪いけれど、どうしてだと思う?」

 身に覚えがあります。

「お酒、ですかね」

「はい、そうです」

 そこから畳み込まれました。わたしの考えは間違っていて、お酒が根本の原因であって、薬のせいではないと説明されました。

 わたしはとても嫌な気分になりました。

 言っていることは先生が正しいのですが、なんとなく、自分を否定されたような気がしたからです。

 悪く考えると、先生はわたしを「騙そうとしている」のではないかとも思いました。

 だってそうでしょう? 病院としては、薬を処方するほうが得点になるのだから。得点を稼げば病院の利益になるし、先生の評価もあがる。だからわたしに薬を飲ませようとしているのだと。

 これを読んだあなたは、こう思ったのかもしれない。

「そういう被害妄想が統合失調症的な考えだ」と。

 そうなのかもしれない。わたしは病人なのだ。

 では、いったい「わたし」とはなんなのだろう。

 わたしの「自由意志」とはいったいどこにあるのだろう。

 我思う、ゆえに我ありどころか、我思うこと危うく我在らざると感ず、といったところである。

 ショックを受けたわたしはそこから落ち込みました。

 話を戻します。

 木曜日、わたしは気がついたらネットカフェにいました。

 どうしてネットカフェに来たのか覚えていません。でも、ネットカフェにいました。

 そこで5時間、マンガを読んだりぼーっとしていました。

 ふと、場所を変えたくなったのでそこからまた別のネットカフェに行きました。

 今度はそこで6時間過ごします。

 何のやる気も起きず、マンガを読む気もなくなりました。

 ただ、家に帰りたくなかったので、ときどきお店を出ては放浪としました。放浪? ちがう、彷徨。さまよっていました。

 歩いていても手が動いていなくて、肩を落とし、視線は地面を向いたまま、体のどこにも力が入らず、ただただ網膜に映る景色だけを漠然と眺めていました。

 この感情はなんだろうと思いました。

 哀しみ? 悔しい? 虚しい? 分からない。

 そのうちわたしは思いました。ああ、自尊心の欠如だと。

 昨日の病院でのことで、自分を肯定する力がなくなってしまったのだ、と。

 わたしは小説を書きますが、どこにも誰にも評価されていません。

 ああ、わたしの文章なんて、ただの文字の羅列にすぎないのか、と思い、悲しくなりました。

 わたしは彷徨する気持ちをなんとかしたかったのか、コンビニでお酒を買いました。

 昨日病院で「もうお酒を飲みません」と誓ったのに、お酒を買ってしまったのです。

 アルコール依存症をテーマにした邦画のタイトルはなんだったっけかなと考えながらネットカフェのブースに帰りました。

 買ったお酒はカクテルの小瓶一本です。

 それを飲んだあとは、ただただ横になって壁を眺めていました。

 家に帰りたくない。というかお酒を飲んでしまったので帰れない。

 そこからぐだぐだと時間を潰しました。

 夜になりました。お酒が抜けて、幾分気持ちも落ち着きました。

 ひとつの結論にたどり着きます。

「闇がお酒を誘う」と。

 こころが病んでしまっていると、どうしてもお酒に手が伸びてしまう。

 だから、お酒を辞めたいのなら、自分の心をコントロールしなければならない。

 うだうだしていても何も解決しないし、前に進むことも出来ない。

 まずは自分のこころをひっぱり上げよう、そう思いました。

 思うことが、できました。

 そうしてわたしは家に帰ることができました。

わたしのための文章

 ブログをしばらく更新しなかったのは書くことに意味を感じられなくなってしまったからです。

 そして、自分の文章になどなんの価値もないと思っていたからです。

 それは間違いではない。

 でも、別に、いいじゃないかとも思います。

 誰に読まれなくってもいい、評価されなくってもいい、ただただ自分が文章を紡いでいく、わたしの、わたしのためだけの文章、そういったものがあってもいいのではないでしょうか。

まとめ

 ここ一週間いろいろなことがありました。

 警察に捕まってゴールド免許を失ったり、病院の先生に怒られたり、街を彷徨し、抜け殻のような状態でいたり。

 でも、なんとか回復することができました。

 お酒を完璧にやめることはできないでしょう。でもしばらくは飲まないでいるようにします。

 少なからず肝臓の数値が良くなるまでは、断酒します。

「酒は飲んでも飲まれるな」

 わたしはきっとお酒に飲まれてしまっていたのでしょう。

 みなさんも気をつけてくださいね。

 おわり。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました