子育て

雑文

 私は、子どもがいないくせにときどき子育てについて考える。

 もし、自分に子どもがいたらどんなふうに育てるか、なんてことを考えたりする。

 今日はそのことを書こうと思います。

 まず、前提として、私は子どもに何も期待しないと思います。

 ○○になって欲しいとか、将来はこんな職業について欲しいとか、自分が年老いたら面倒をみて欲しいとか、跡継ぎになって欲しいとか、そういうことを期待しません。

 ただ、健康で、元気に育ってくれればいいです。

 もちろん、犯罪を犯さないとか、まわりに迷惑をかけないとか、道徳心のある子とか、そういう常識的なことは身につけて欲しいと思っています。

 男の子か女の子か。

 それは両方がいいです。

 理想は女、男、男、女の順で2人ずつ。

 次に順番はともかくとして2人ずつ。

 最後に男の子と女の子で順番はどちらでもいい2人きょうだい。

 ひとりっ子は寂しいと思うのでしません。

 次に、習い事についてですが、ひとつだけ、習わせたいものがあります。

 それは音楽で、物心つく前から音楽に触れさせたいです。

 音感を持って欲しいのです。

 真偽のほどは定かではないのですが、脳の神経回路の形成が関係しています。

 早ければ0歳から3歳まで、遅くても6歳までに音楽に触れているのといないとでは後の音感に大きな違いが出るそうです。

 将来音楽の道に進むかどうかは問題ではありません。

 可能性の問題です。

 もし、大きくなってから音楽をやりたいとなったとき、脳の神経回路が音楽に向いていなかったら可哀想です。

 そこで可能性がなくなってしまいます。

 そうならないために、幼少のころから音楽に触れさせてあげたいのです。

 そういう私はどうなのかというと、聞いた話ですが、胎教でモーツァルトを聞いていたようです。

 そして、物心つく前から音楽教室に通っていて、幼稚園のころからピアノを習っていました。

 絶対音感があるかと聞かれたら、たぶんないです。

 ゆっくりの、Cメジャースケールの単音なら聞き分けることができますが、黒鍵盤が入ると私には判別不可能になります。

 そんなもんですが、小さいころに音楽に触れさせてもらったことは感謝しています。

 もし、なかったら私は音痴だったかもしれないし、作曲もすることができなかったかもしれません。

 なので、自分の子どもにもそういう教育はしてあげたいです。

 それ意外の習い事は特に強制しません。

 本人がやりたいと言ったことはやらせます。

 そして、「やめたい」と言ってきたらやめさせます。

「一度決めたことを最後まで貫け」なんてことは言いません。

 自分のしたいことなんてコロコロ変わるからだし、何事もやってみなければ分からないからです。

 大切なのは挑戦する気持ちで、結果ではありません。

 ちなみに、私はいくつか習い事をさせてもらっていました。

 こんな感じです。

  • 音楽教室
  • ピアノ
  • バイオリン
  • 水泳
  • 器械体操
  • 通信教育
  • 陸上競技
  • トランペット
  • レスリング
  • ミニバス

 です。あと幼稚園のときに必須で少林寺拳法も習っていました。

 正直なところ、水泳と器械体操以外はいやいややっていました。

 子どものころは音楽に興味がなかったし、ピアノができるからといってモテなかったからです。

 それよりも、サッカーとかドッジボールがうまい子のほうがモテていました。

 だけど、小さいころの私は、「なんとか母親の期待に応えなければ」と思っていました。

 やらなければ捨てられてしまうと必死でした。

 なので、やりたくもない習い事をやっていました。

 バイオリンをやっていたので、小学三年生のころからジュニアオーケストラに所属していました。

 コンサートがあります。

 祖母と祖父を呼んだのを覚えています。

 そのときに祖母が私にこう言いました。

「あんた、こんなこと本当にやりたいの?」と。

 私は何も答えることができませんでした。

 ただ、ビデオカメラを手にして私を撮そうとする母親の期待に応えないわけにはいかなかったのです。

 楽しさなんてちっともない。ただ、母親に認められたかっただけです。

 子どもには、そういうところがあります。

 母親、あるいは父親に認めてもらいたい。

 そういう気持ちが強くあります。

 愛されたいのです。

 小さいころの私は、何かをやらなければ母親から愛されない、家においてもらえない、と強く思っていました。

 本当はそうじゃなかったのかもしれません。

 でも、当時はそう信じていました。

 これはちょっと悲しいことです。

 本来なら、子どもは親から無条件で愛される存在です。

 そのことを、子どもが知っていることで、強い自己肯定感が生まれます。

 ところが、何かをしなければ愛されないと子どもが強く思ってしまうと、強いプレッシャーを感じてしまいます。

 自己肯定感も薄れてしまいます。

 自身の経験から、自分の子どもにはそういう思いをさせたくないと思っています。

 私は、無条件に子どもを愛するし、子どもは子どもでのびのびと育って欲しい。

 そんなところですね。

 他に、学業について、食事について、しつけについて、経験について、遊びについて、お金について、なども書きたかったですけれど、なんだか長くなりそうなのでまたの機会にします。

 今日は主に習い事について書きました。

 いま子育て真っ最中のパパさんママさん方はどう思われますか?

 私はときどきこんなことを思っていたりするのです。

 おわり。

 

 

 

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