ドラマティック

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 こんばんは。夜の8時にこれを書いています。

 何かが書きたいというよりは、ただ無心になってパソコンのキーボードを叩きたかったのです。

 今日の朝、少しだけ小説を書いて、更新しました。

 ずいぶん長い話になりそうなので、ちゃんと書ききれるか不安です。

 読んでくれる人がいれば嬉しいけれど。

 どうだろう。

 さて、最近の私はほとんど仕事しています。

 仕事がある日は、まる一日潰れます。

 出勤日の8割は残業していて、しっかり働いてから家に帰ります。

 家に帰ればお風呂に入って、そのあとお酒を飲みながらインスタなんかを見ていたりしています。

 そうそう、昨日のことなんですけど、

 「晴美さん(仮名)」とずいぶんおしゃべりしました。

 おしゃべりというよりは、晴美さんがほとんど一方的にしゃべり、私は「ああ」「おお」「それは大変だ」なんて言いながら聞いていました。

 2月でしょうか。

 私は晴美さんとおおいに揉めました。

 私は社員で、晴美さんはアルバイトなので、解雇させてやるとまで思っていました。

 マネージャーに相談したあと、晴美さんは私にこう言いました。

「おめえマネージャーに何言ってんだよ。『やりにくい』じゃねえんだよ。こっちのほうがやりにくいわ。全部仕事が出来るようになってから言えよ。てめえに何かを言う資格なんかねえんだよ」

 と、言われました。

 すごくイヤな気持ちになりました。

 ひとりで抱えるのが辛くて、マネージャーに相談して、そのあと、マネージャーが晴美さんと話をしてくれたのですが、そのことがさらに彼女の逆鱗に触れたみたいでした。

 もう、話にならない。

 仲間を大切にしない人なんかいらない。

 完璧なパワハラだし、弁護士に相談して解雇させよう。

 そう思っていました。

 そう思っていた直後、私は足の裏の手術をし、彼女は大腸がやられて2週間くらい仕事にこれなくなりました。

「うるせえババアがいないのは最高だ。このまま居なくなればいいのに」

 と、私は思っていました。

 2週間後、晴美さんは帰ってきました。

 するとどうでしょう。

 ちょっと「謙虚」になっていました。

「ごめんなさいご迷惑をおかけして」なんて頭を下げていたりしました。

 ほう、

 私はじっと様子を見ていました。

 その数日後、ふとしたことでアニメの話をしました。

 たしか、マネージャーと晴美さんと私とです。

『東京卍リベンジャーズ』の話です。

 たまたま、みんなそのアニメを見ていたのです。

 そして、晴美さんが『ドラケンだけいない』としょぼんとしていました。

 ドラケンくん。

 え

「俺、ドラケンくんだけいますよ」

 と私は言いました。

 東リベのキャラの中で一番好きなのがドラケンくんで、そのフィギィアを私は持っていたのです。

 一番くじで出ていたキャラをコンプリートしたいけどドラケンくんだけいない晴美さん。

 別にコンプリートしたいわけではないけれどドラケンくんだけ持っている私。

「あー、じゃあ、何かと交換しますか?」

 そんな話をしました。

 しばらくしたあと、私は「ジッポライターください。実はジッポのコレクターなんですよ」と言いました。

 ほんとです。

 そこで晴美さんはいろいろとジッポを調べてくれました。

 トレードしようか、そんな話です。

 でも、結局晴美さんはメルカリで「ドラケンくん」をゲットしました。

ーーーーーー

 それからです。

 なんだか私と晴美さんは仲良くなりました。

 雨振って地固まるとはこのことでしょうか。

 別にもう私は晴美さんを解雇させようなんて思っていません。

 あのときは、イヤだったし、「なんだこのうんこババア」と思っていましたが、

 まあそれは水になって流れました。

 最近は、嫌なことを言ってこないし、不機嫌でもありません。

 そして昨日、ラストが私と晴美さんの二人でした。

 先日、晴美さんがレジ締めで、私は中で、ラストをしていて、私が早く仕事を終えたけれど、まだレジ締めをしていた晴美さんは上がれませんでした。

「わたし、女の子だから、ひとりにしないで」

 そんなことを言ってきました。

「女の、子?」

「女の子」

「女の、子?」

 晴美さんは40過ぎのババアです。(語弊があったらすみません。おばさんです)。

「女の、子?」

 まあいいや、夜も遅いし、

 そう思って、私は居残りしました。

 私は知らなかったけれど、深夜に女性をひとりで残してはいけないルールがあったみたいです。

 冗談で「ひとりにしないで」と言ったのだと思っていましたが、お店のルールでした。

 男である私は残りました。

 それが、先日の話。

 そして昨日は立場が逆で、私がレジ締め、彼女が「中」でした。

 私はひとりのほうがラクなので、「さっさと帰って」と思っていましたが、晴美さんは自分の仕事が終わったのに残っていました。

「何やってんだろう。早く帰れよ」と私は思っていました。

「トイレ、見てくるね」

「ちゃんと終わりそう? 大丈夫?」

 なんか優しくてキモい。

 とりあえず私はレジ締めを終えて報告しました。

「終わりましたよー」

 そういうと、「この前はありがとね、残ってくれて」と、晴美さんはしおらしく言いました。

「この前、残ってくれたから、今日はわたしが残る」

 ずいぶん殊勝な姿だ。

 うるせえババアとは思えない。

 そうして、二人で控室に行きました。

 一服します。

 ーーーー

「でね、でね」

 どうしてそうなったのかわからないけれど、晴美さんは家族の話をしだしました。

「妹の旦那がさ、ほんといやで」

 ほう。

「あいつまじ意味わかんねえ」

 ほう。

 そこから、妹さんの結婚に至るまでの話や、晴美さんのお父さんやお母さんの話や、学生時代の妹さんの話を聞きました。

「えっと、あの、早く帰りません?」

 なんて、思っても言いませんでした。

 ちょっとめんどくさいけど、まあ晴美さんが腹を割って話してくれているので、私は相槌を打ちながら聞いていました。

「やばいっすね。それはそう思いますよ。信じられん」

 言っていることは正しかったので「共感」していました。

 しかし話長い。

 めずらしい。

 もしかしたら晴美さんは少しだけ私に心を開いてくれているのかもしれない。

 そう思いました。

 すごく悪口を言っているので、晴美さんはとても醜い顔をしていました。

 ババアです。

 でも私はそんな晴美さんを見て、「まあいろいろあるんだろうな」と思いました。

 鷹揚なのです。私は。

 二人でタバコを吸って、お店(職場)を出ました。

「おつかれさま」

「お疲れ様です。今日はありがとうございます」

 手を振り合いました。

 ーーーーー

 帰りの車の中で私は音楽を聞きながら「人間関係」について考えていました。

 まあ、あの人はああいう人なんだろうな

 と思いました。

「瞬間湯沸かし器だからわたしは」と自分でも言っていました。

 そうか、と私は思います。

 バカなんだなとも思います。

 多分あの人は「自分の信じる『正しいこと』」に忠実なのだと思います。

 割りと常識を持っている人で、だけどまた怒りっぽいので、すぐに態度に出ます。

 でもそれはまあ「その人」の「個性」なのだなと私は思います。

 少し、「許せ」ました。

 だけど、また攻撃してきたら、私は多分喧嘩するでしょう。

「あ? 何言ってんすか。オレはオレで考えがあってやってんすよ。ごちゃごちゃ言わんでくださいよ」

 そんな、面倒なことにならないといいけど。

 でも、今回の件は、「ドラケンくん」のおかげだと思う。

 ドラケンくんのフィギィアのおかげで、丸く収まったのだ。

 東京卍會ありがとう。

 いじょう。

 報告でした。

 

 

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